雑誌

がん看護≪隔月刊≫

骨転移患者への看護のモヤモヤ,すっきりさせましょう!(Vol.29 No.5)2024年9-10月号

発行年月 : 2024年9月

在庫あり

定価2,530円(本体2,300円 + 税)


  • 主要目次
  • 序文

特集
骨転移患者への看護のモヤモヤ,すっきりさせましょう!
  編集:余宮きのみ

●特集にあたって  余宮きのみ

知って,すっきり! 骨転移の病態と治療の実際
  ●看護師はここまでできる!
   骨転移を見逃さない,見過ごさないために  木辰哉
  ●まずは,先入観を払拭しよう!
   骨転移の症状のある患者に,どう対応する?  柴田浩行
  ●整形外科の役割は?
   骨転移診療に整形外科は必要不可欠です!  篠田裕介
  ●放射線治療って,実際どうなの?
   骨転移に対する放射線治療  中村直樹
  ●リハビリテーションはここまでできる! 
   骨転移のある患者に対するリハビリテーションのアプローチ  安部能成
  ●キャンサーボードで,看護師はここまで力を発揮できる!
   “人を看る”看護力が発揮しやすくなる場づくり  長谷川友美

モヤモヤ解消! 看護の実際
  ●安静度がストレスな患者に,看護師はここまでできる!  清水麻美子
  ●骨転移への放射線治療を行う患者に,看護師はここまでできる!  菱沼貴生
  ●骨転移痛の疼痛治療,看護師はここまでできる!  宮川瑞代

特別寄稿
臨床推論 〜基礎編〜  伊藤直美

連載
▼My Favorite Medicine!!【34】
  トラスツズマブ デルクステカン(エンハーツ®)  菅野かおり

▼リレーエッセイ
  ●がん看護CNS奮闘中
   〜がんとともに社会で生きる患者を支えるための調整〜【5 地域密着型総合病院での調整@】
   地域と専門医療のコラボレーション,目の前の課題を立体的にとらえた支援に向けて  齊藤太樹

▼臓器別がん 最新のエビデンスに基づいた薬物療法と看護の実践【15】
  慢性白血病,骨髄異形成症候群  鎌田 渉,玉井洋太郎

▼遺族の声を臨床に活かす 〜J-HOPE 4研究(多施設遺族調査)からの学び〜【19 死生観】
  付帯研究5
   Good Deathの規定因子に関する研究  升川研人
  付帯研究13
   がん患者の遺族のアドバンス・ケア・プランニングが他者との関係性や死生観に与える影響  菅原佑菜

▼がん薬物療法看護のWhat’s Trending! Past ☞ Current ☞ Future【26】
  がん薬物療法の投与経路選出から投与までのプロセス 〜CVポートの選択基準と投与管理の実際〜  菅野かおり,高瀬たまき

今月の症例
  術後補助療法までの期間に妊孕性温存を行った若年乳がん患者への看護支援  熊谷敦世,荒尾晴惠

投稿論文
【研究報告】
 EGFR阻害薬による爪囲炎およびセルフケアの実態調査  柳 朝子,新井美智子,島淳生,望月留加,佐藤正美

BOOK
 ようこそ緩和ケアの森 死亡直前期の患者を診る  〈評者〉宮下光令
 看護の力,会話の力 〜寄り添うコミュニケーションの考え方と実践〜  〈評者〉紺井理和

INFORMATION
学会・イベント情報
バックナンバーのご案内
次号予告

特集にあたって

 骨転移のある患者さんの看護,モヤモヤしませんか?
 どこまで動いていいの? どんな生活指導したらいいの? 安静度が厳しい患者さんの食事や排泄,どう看護したらいいの? 安静度がストレスな患者さんにどう対応したらいいの? いつまでこの安静度なの? 放射線治療中は何に注意して看護したらいいの? 放射線治療が負担な患者さん,どうしたらいいの?……

 本号は,そんな骨転移看護に悩めるあなたへの特集号です.
 がんの終末期には,半数以上の患者が骨転移をきたしていると考えられています.全症例で,骨転移による症状が問題となる訳ではありませんが,骨転移痛にうまく対処できなかったり,麻痺が生じたり,廃用症候群を合併した際には,今までどおりの自立した生活がむずかしくなります.そして,動けなくなることは,心理社会的な苦痛,他者への負担感や“人に世話になりながら生きる意味が見出せない”といったスピリチュアルペインにつながることさえあります.

 加えて,がん治療の進歩により,患者のこうした悩み多き骨転移と付き合いながら生活する期間も延長しています.本号では,骨転移で悩める患者さんのいちばんそばにいる看護師が,患者さんを幸せにするために必要な知識を得られるよう,臨床経験豊富な先生方にご執筆いただきました.今,目の前で苦しんでいる患者さんにお役立ていただければ幸いです.

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