コンパス物理化学[電子版付]改訂第4版
| 編集 | : 日野知証/小田彰史 |
|---|---|
| ISBN | : 978-4-524-40446-9 |
| 発行年月 | : 2024年11月 |
| 判型 | : B5判 |
| ページ数 | : 296 |
在庫
定価5,280円(本体4,800円 + 税)
正誤表
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2025年07月17日
第1刷
- 商品説明
- 主要目次
- 序文

「わかりやすい・ミニマムエッセンス」をコンセプトとした物理化学の教科書.平易な表現で簡潔に記述し,「見た目」からの理解のために図表を多用.今改訂では新知見・新技術等の各種情報を最新のものに更新したほか,章末の練習問題に難易度を掲載するなど,より使いやすい教科書とした.薬学教育モデル・コア・カリキュラム(令和4年度改訂版)対応.電子版付.
0章 物理化学を学ぶ前に
A 指数と対数
B 微分,積分
C 物理量と単位,および単位の変換
T部 分子をミクロでみる
1章 化学結合
A 原子,分子,イオン
B 化学結合の種類
C 分子軌道
D 軌道の混成と共有結合の方向性
E 共役と共鳴
2章 原子・分子の挙動
A ミクロの世界をとらえる「電磁波」
B 分子のエネルギーと電磁波の吸収と放出
C スピンによる電磁波吸収
D 偏光した光と分子の相互作用
E 光の基本的性質
U部 分子をマクロでみる
U-1 集合体としての分子間に作用する
3章 分子間相互作用
A 静電相互作用
B 双極子間相互作用
C ファンデルワールス相互作用
D 水素結合
E 電荷移動相互作用
F 疎水性相互作用
G 医薬品・生体高分子間相互作用
4章 気体の微視的状態と巨視的状態
A 理想気体の状態方程式とファンデルワールスの状態方程式
B 気体の分子運動と圧力およびエネルギー
C エネルギーの量子化とボルツマン分布
5章 エネルギー
A 力,仕事,エネルギー
B 系と状態関数
C 熱力学第一法則とエンタルピー
D 熱容量
E 可逆変化と不可逆変化
F 物理変化,化学変化に伴うエンタルピー変化
6章 自発的な変化
A 熱力学第二法則とエントロピー
B 熱力学第三法則と絶対エントロピー
C 自由エネルギー
7章 化学平衡の原理
A 化学平衡とギブズエネルギー
B 共役反応
C 酵素反応とギブズエネルギー
8章 溶液の性質
A 理想溶液と実在溶液
B 束一的性質
C 電解質溶液の性質
U-2 集合体としての分子の挙動:平衡論
9章 相平衡
A 相
B 純物質の状態図
C 混合物の状態図
D 相平衡と化学ポテンシャル
E 溶解平衡
F 分配平衡
10章 界面化学
A 表面張力
B 表面張力の測定法
C 界面活性剤
D コロイド分散系
E 吸着等温式
11章 電気化学
A 化学エネルギーの電気化学エネルギーへの変換
B 起電力とネルンストの式
C 電極電位と電池の応用
D 膜電位とその応用
V部 物質の変化について理解する
12章 反応速度論
A 反応速度式
B 反応次数と反応速度式
C 反応次数の決定法
D みかけの反応速度
E 複合反応
F 反応速度の温度依存性
G 反応座標と活性化エネルギー
H 触媒反応
13章 放射線と放射能
A 放射性核種と放射壊変
B 放射線と物質との相互作用,および放射線の測定
C 薬学に関連する放射性核種とその製造法
D 放射線の人体への影響
熱力学データ
Exercise 解答・解説
薬学教科書「コンパスシリーズ」の1 つである本書は,主に令和4 年度改訂薬学教育モデル・コア・カリキュラム(以下,モデル・コア・カリキュラム)の「C-1化学物質の物理化学的性質」を扱っている.
物理化学は化学の基礎であり,その学修を通してほかの化学・薬学の領域の理解が深まり,科学的な根幹が形成される.生体内反応などの生命現象や自然科学の事象の解明にも物理化学の知識が必要となる.
「コンパス物理化学」初版が2010 年2 月に上梓されてからすでに14 年以上経過し,モデル・コア・カリキュラムも平成25 年度および令和4 年度に改訂された.その間に「コンパス物理化学」も,よりわかりやすく,より使いやすくなるよう,本書を教科書として採用していただいている諸先生方からのご意見をいただくとともに,新たな知見を挿入して第2 版,第3 版と改訂してきた.また,増刷時にも必要に応じて修正を行ってきた.
モデル・コア・カリキュラムの令和4 年度改訂では,それまで網羅的な記載であった一般目標および到達目標(GIO-SBOs)を概念化した学修目標に改め,それに対応する学修事項が示された.また,物理化学と他領域・項目とのつながりが示された.本書第4 版の改訂にあたって,モデル・コア・カリキュラムの改訂に対応するとともに,従前よりもさらなるわかりやすさを目指した.一方,本書の特長である“ミニマムエッセンスでわかりやすく”,“図表を多く用いて「見た目」からの理解の重視”という基本方針やそのためのキーワードの説明,“コラム”,“ここにつながる”,“ポイント”,“Exercise”,“アドバンス”の挿入等は継承している.
内容・用語にはできる限りの注意を払い,わかりやすく,かつ最新のものを掲載することに努めてきたが,すべてが適切とは言い難い.読者のご批判やご教示を仰ぎながら,本書が薬学教育において物理化学分野の“よきコンパス”として利用されることを期待してやまない.
改訂第4 版の出版にあたりご尽力いただいた南江堂の野澤美紀子氏,谷口尭駿氏に執筆者を代表して心からお礼を申し上げたい.
2024 年11 月
日野 知証
小田 彰史


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