コンパスシリーズ
コンパス薬物治療学 [電子版付]改訂第2版
編集 | : 原明義/小山進 |
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ISBN | : 978-4-524-40407-0 |
発行年月 | : 2022年12月 |
判型 | : B5 |
ページ数 | : 632 |
在庫
定価6,930円(本体6,300円 + 税)
サポート情報
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2024年04月02日
2023年新薬・ガイドライン等更新情報
正誤表
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2024年04月02日
第1刷
- 商品説明
- 主要目次
- 序文
薬物治療学領域におけるミニマムエッセンスを平易な文章と豊富な図表でまとめた教科書.用語解説,項目ごとの内容まとめ,章末問題なども設定し,初学者に配慮した構成とした.薬学教育モデル・コアカリキュラム(平成25年度改訂版)対応.今改訂では新薬・ガイドライン等の情報更新を行い,電子版を付した.電子版限定付録として新薬・ガイドライン等更新情報を収載予定(上梓後年1回更新).
1章 臨床検査の要点
A臨床検査とは
B尿検査
C糞便検査
D血液学的検査
E血液凝固機能検査
F脳脊髄液検査
G血液生化学検査
H免疫学的検査
I動脈血ガス分析
J代表的な生理機能検査
K病理組織検査
L画像検査
M微生物検査
Nフィジカルアセスメント
2章 精神疾患
A統合失調症
Bうつ病(大うつ病性障害)
C双極性障害(躁うつ病)
D不安障害(不安神経症)
D-1パニック障害
D-2全般性不安障害(GAD)
D-3その他
E心身症
F不眠症
Gナルコレプシー
H薬物依存症
Iアルコール依存症
J注意欠如・多動性障害(ADHD)
3章 神経・筋疾患
Aてんかん
B脳血管疾患
B-1脳内出血
B-2くも膜下出血
B-3脳梗塞(脳血栓,脳塞栓)
B-4一過性脳虚血発作
Cパーキンソン病
D認知症
D-1アルツハイマー型認知症(アルツハイマー病)
D-2脳血管性認知症
D-3レビー小体型認知症
E片頭痛
F髄膜炎・脳炎
F-1感染性髄膜炎・脳炎
F-2自己免疫性脳炎
G多発性硬化症(MS)
H筋萎縮性側索硬化症(ALS)
Iクロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)
J進行性筋ジストロフィー
Kギラン・バレー症候群
L重症筋無力症
4章 アレルギー・免疫疾患
A炎症の病態,創傷治癒の過程(病態生理,症状等)
Bアナフィラキシーショック
C関節リウマチ(RA)
D後天性免疫不全症候群(AIDS)
E全身性エリテマトーデス(SLE)
Fシェーグレン症候群
Gベーチェット病
H強皮症
I多発性筋炎/皮膚筋炎(PM/DM)
5章 骨・関節疾患
A骨粗鬆症
B変形性関節症
B-1変形性膝関節症
B-2変形性股関節症
C骨軟化症(くる病を含む)
6章 循環器疾患
A不整脈
B心不全
C虚血性心疾患
C-1狭心症
C-2心筋梗塞
D高血圧症
E閉塞性動脈硬化症(ASO)
Fその他の循環器疾患
F-1心原性ショック
F-2弁膜症
F-3先天性心疾患
F-4感染性心内膜炎
7章 血液・造血器疾患
A貧 血
A-1鉄欠乏性貧血
A-2巨赤芽球性貧血(悪性貧血など)
A-3再生不良性貧血
A-4自己免疫性溶血性貧血(AIHA)
A-5腎性貧血
A-6鉄芽球性貧血
B播種性血管内凝固症候群(DIC)
C血友病
D紫斑病
D-1血栓性血小板減少性紫斑病(TTP)
D-2特発性血小板減少性紫斑病(ITP)
E白血球減少症
F血栓塞栓症
F-1深部静脈血栓症(DVT)
F-2肺血栓塞栓症(PTE)
G白血病
G-1急性骨髄性白血病(AML)
G-2慢性骨髄性白血病(CML)
G-3急性リンパ性白血病(ALL)
G-4慢性リンパ性白血病(CLL)
G-5成人T細胞白血病/リンパ腫(ATLL)
H悪性リンパ腫(ML)
H-1ホジキンリンパ腫(HL)
H-2非ホジキンリンパ腫(NHL)
I多発性骨髄腫(MM)
8章 腎・泌尿器疾患
A概 説
B急性および慢性腎不全
B-1急性腎不全
B-2慢性腎不全
C慢性腎臓病(CKD)
Dネフローゼ症候群
E急性および慢性糸球体腎炎
E-1急性糸球体腎炎
E-2慢性糸球体腎炎
E-3急速進行性糸球体腎炎(RPGN)
F糖尿病(性)腎症
G薬剤性腎障害(DKI)
H排尿障害
H-1過活動膀胱(OAB)
H-2低活動膀胱(UAB)
I尿路結石
J尿路感染症
J-1腎盂腎炎
J-2膀胱炎
J-3尿道炎
9章 生殖器疾患
A概 説
B前立腺肥大症
C子宮内膜症
D子宮筋腫
E異常妊娠
E-1流産・切迫流産
E-2切迫早産
E-3異所性妊娠
E-4妊娠高血圧症候群
F異常分娩
F-1遷延分娩・分娩停止
F-2前期破水
G不妊症
H性機能不全
H-1勃起障害
H-2性欲低下障害
H-3性嫌悪障害
H-4早 漏
H-5膣内射精障害
H-6性交疼痛症
H-7膣けいれん
I性感染症
I-1梅 毒
I-2淋 病
I-3クラミジア症
I-4トリコモナス症
10章 呼吸器疾患
A呼吸器系の構造
B気管支喘息
C慢性閉塞性肺疾患(COPD)
D急性上気道炎(かぜ症候群を含む)
E気管支炎(細菌性含む)
F間質性肺炎
G肺 炎
Hレジオネラ感染症
I百日咳
Jマイコプラズマ肺炎
Kニューモシスチス肺炎
L肺アスペルギルス症
M胸膜炎
11章 消化器疾患
A消化器系器官の名称と位置
B胃食道逆流症(GERD)
C消化性潰瘍
D胃 炎
E炎症性腸疾患
F過敏性腸症候群
G便秘・下痢
H悪心・嘔吐
I痔
J消化管アレルギー
K肝疾患
K-1肝 炎
K-2肝硬変
K-3薬剤性肝障害
L膵 炎
M胆道疾患
M-1胆石症
M-2胆道炎
N消化器感染症
N-1感染性腸炎
N-2急性虫垂炎
N-3腹膜炎
N-4病原性大腸菌感染症
N-5偽膜性大腸菌感染症
N-6ウイルス性下痢症
N-7食中毒
N-8赤 痢
N-9コレラ
N-10腸チフス
N-11パラチフス
12章 代謝性疾患
A糖尿病とその合併症
A-1糖尿病(DM)
A-21型糖尿病
A-32型糖尿病
A-4糖尿病の急性合併症
A-5糖尿病の慢性合併症
B脂質異常症
C高尿酸血症・痛風
C-1高尿酸血症
C-2痛 風
D低血糖症
13章 内分泌疾患
Aバセドウ病
B甲状腺炎
B-1亜急性甲状腺炎
B-2慢性甲状腺炎(橋本病)
C尿崩症
D先端巨大症
E高プロラクチン血症
F下垂体機能低下症
GADH不適合分泌症候群(SIADH)
H副甲状腺機能亢進症・低下症
H-1副甲状腺機能亢進症
H-2副甲状腺機能低下症
Iクッシング症候群
Jアルドステロン症
J-1原発性アルドステロン症
K褐色細胞腫
L急性および慢性副腎不全
L-1副腎クリーゼ
L-2アジソン病
14章 眼疾患
A眼の構造・機能
B緑内障
C白内障
D加齢性黄斑変性
E角膜炎
F結膜炎(アレルギー性含む)
G網膜症
Hぶどう膜炎
I網膜色素変性症
15章 耳鼻咽喉疾患
A耳鼻咽喉の構造と機能
Bめまい
B-1動揺病
B-2メニエール病
Cアレルギー性鼻炎(花粉症を含む)
D副鼻腔炎
D-1急性副鼻腔炎
D-2慢性副鼻腔炎
E中耳炎
E-1急性中耳炎
E-2慢性中耳炎
E-3滲出性中耳炎
E-4真珠腫性中耳炎
E-5好酸球性中耳炎
F口内炎・咽頭扁桃炎
F-1口内炎
F-2咽頭扁桃炎
G喉頭蓋炎
H咽頭結膜熱
16章 皮膚疾患
Aアトピー性皮膚炎
Bじん麻疹
C接触性皮膚炎
D光線過敏症
E薬 疹
E-1軽症・中等症の薬疹
E-2重症薬疹
F水疱症(天疱瘡・類天疱瘡)
G乾癬(尋常性乾癬)
H皮膚のウイルス感染症
H-1単純疱疹(ヘルペス)
H-2帯状疱疹
H-3突発性発疹
I皮膚の細菌感染症
I-1膿皮症
I-2尋常性痤瘡(にきび)
I-3ハンセン病
J皮膚の真菌感染症
J-1皮膚真菌症(白癬)
J-2カンジダ症
K褥瘡(床ずれ)
17章 感染症
A結核と非結核性抗酸菌症
A-1結 核
A-2非結核性抗酸菌症
Bヘリコバクター・ピロリ感染症
B-1胃・十二指腸潰瘍と胃癌
B-2胃MALTリンパ腫
B-3特発性血小板減少性紫斑病
C薬剤耐性菌による院内感染
C-1MRSA感染症
C-2多剤耐性緑膿菌(MDRP)
C-3多剤耐性アシネトバクター・バウマニ(MDR-AB)
C-4バンコマイシン耐性腸球菌(VRE)
C-5セラチア属
D全身性細菌感染症
D-1ジフテリア
D-2劇症型A群β溶血性連鎖球菌感染症
D-3新生児B群連鎖球菌感染症
D-4破傷風
D-5敗血症
Eウイルス感染症
E-1インフルエンザ
E-2麻 疹
E-3風 疹
E-4流行性耳下腺炎
E-5伝染性紅斑(リンゴ病)
E-6手足口病
E-7サイトメガロウイルス感染症
E-8伝染性単核球症
F真菌感染症
F-1クリプトコックス症
G原虫感染症
G-1マラリア
G-2トキソプラズマ症
G-3赤痢アメーバ症
H寄生虫感染症
H-1蟯虫症
H-2回虫症
H-3アニサキス症
18章 悪性腫瘍
A消化器系の悪性腫瘍
A-1胃 癌
A-2食道癌
A-3肝 癌
A-4大腸癌
A-5胆囊・胆管癌
A-6膵 癌
B肺 癌
C頭頸部および感覚器の悪性腫瘍
C-1脳腫瘍
C-2網膜芽細胞腫
C-3喉頭癌
C-4咽頭癌
C-5鼻腔・副鼻腔癌
C-6口腔の悪性腫瘍
D乳 癌
E生殖器の悪性腫瘍
E-1前立腺癌
E-2子宮癌
E-3卵巣癌
F腎・尿路系の悪性腫瘍
F-1腎 癌
F-2膀胱癌
G悪性黒色腫
H骨肉腫
19章 その他の薬物治療
A移植医療
Bがん終末期医療と緩和ケア
2015年から導入されている改訂薬学教育モデル・コアカリキュラムでは,「医療薬学:薬理・病態・薬物治療」の一般目標(GIO)として,「疾病に伴う症状などの患者情報を解析し,最適な治療を実施するための薬理,病態・薬物治療に関する基本的事項を修得する」ことが掲げられ,具体的な疾患名が示されている.これに薬剤師国家試験出題基準の例示を含めると,約200種類の疾患に関する知識が6年制薬学課程で要求されている.本書は,これらの疾患すべてについて,病態生理から治療までを“わかりやすく”解説することを目的として,2019年に初版が発行された.それから3年が経過し,この間いくつかの疾患についてはガイドラインが改訂された.また,新たに開発・上市された,あるいは臨床適用が拡大された治療薬が数々ある一方で,販売中止になった薬物もある.今回,これらの内容を反映させた第2版を発行する運びになった.
第2版においても初版と同様,本シリーズのコンセプトであるミニマムエッセンスに重点を置きながら,学修しやすい工夫を取り入れた.病態・薬物治療の基礎となる臨床検査学に関する内容を第1章に配置するとともに,治療薬の作用機序や専門用語の解説を各項目の脚注に記載した.また,初版よりも図表を増やし視覚的にも一層理解しやすくしたほか,項目ごとの“ポイント”も充実させた.各章末に設けた一問一答問題(Exercise)は,過去の薬剤師国家試験問題の内容や主要な薬物療法を考慮して作成した.一方,世界を揺るがしている新型コロナウイルス感染症(COVID-19)など最近の医学・薬学に関する話題も,アドバンストとして“コラム”欄に記載した.
近年の高度化・複雑化している医療において,薬剤師が果たすべき役割は調剤や副作用モニタリングを始め,処方提案,処方設計支援,服薬支援など多岐にわたる.こうした薬物療法に関する専門性を発揮するために,薬学生は病態・薬物治療学の基本を十分身に付けることが必須であり,その一助として本書を活用していただければ幸いである.最後に,本書の発刊に際して,丁寧な執筆にご尽力いただいた各先生方,企画・編集に多大なご協力とご助言をいただいた南江堂出版部の諸氏に,厚く御礼を申し上げる.
2022年10月
原 明義,小山 進
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