肘が痛い方のために
診療ガイドラインに基づいた上腕骨外側上顆炎(テニス肘)ガイドブック
監修 | : 日本整形外科学会/日本肘関節学会 |
---|---|
編集 | : 日本整形外科学会診療ガイドライン委員会,上腕骨外側上顆炎ガイドライン策定委員会 |
ISBN | : 978-4-524-26234-2 |
発行年月 | : 2012年5月 |
判型 | : B5 |
ページ数 | : 60 |
在庫
定価1,320円(本体1,200円 + 税)
- 商品説明
- 主要目次
- 序文
上腕骨外側上顆炎(テニス肘)の患者さんを読者対象としたガイドブック。医師向けガイドラインに基づいて、病気の成り立ちや経過、検査、治療、日常生活における注意点を解説。肘の痛みが気になりだした人、診断を受けた人が抱く疑問に対して、イラストとともに分かりやすく答える。医学用語にはふりがなを付し、適宜「用語解説」を設けた。医療者の患者説明用としても最適の一冊。
第1章 肘のしくみと肘の痛み
この章で説明していること
解説
1 腕のしくみと働き
2 肘関節のしくみと働き
3 上腕骨外側上顆炎とは
a.上腕骨外側上顆の場所
b.上腕骨外側上顆の役割
c.上腕骨外側上顆炎とは
第2章 上腕骨外側上顆炎はどうして起こるのですか、いたんだところはどうなっているのですか(病態)
この章で説明していること
解説
Q1 上腕骨外側上顆炎はどうして起こるのですか(原因は何ですか)?
Q2 上腕骨外側上顆炎ではどこが悪くなるのですか?
Q3 上腕骨外側上顆炎ではどうして手首を伸ばす筋肉がいたみやすいのですか?
Q4 上腕骨外側上顆炎ではいたんだ部分にどのようなことが起きているのですか?
第3章 上腕骨外側上顆炎の原因、なりやすさなど(疫学)
この章で説明していること
解説
Q1 どのような人がなりやすいのでしょうか?年齢や性別との関連はあるのでしょうか?
Q2 テニス肘といわれていますが、主にテニスが原因で起こるのでしょうか?
第4章 どんな検査をするのですか、検査で何がわかるのですか(診断)
この章で説明していること
解説
Q1 上腕骨外側上顆炎にはどのような症状がありますか?
Q2 レントゲン検査ではどのような異常がありますか(どんなことがわかるのですか)?
Q3 レントゲン検査以外にどのような画像検査がありますか?
Q4 診察ではどのようにして診断をしますか?
第5章 治療
この章で説明していること
解説
Q1 治療について自分でできることがありますか? 温めるのと冷やすのとどちらがよいのでしょうか?
Q2 テニスなどを続ける場合に、何かサポーターのようなものはあるのでしょうか?
Q3 効くお薬は何かありますか?
Q4 効く注射は何かありますか?
Q5 ハリで治るのでしょうか?
Q6 体外衝撃波で治るのでしょうか?
Q7 手術で治るのでしょうか?
第6章 病気の経過(予後)
この章で説明していること
解説
Q1 どの治療法がもっとも長い期間効果がありますか?
Q2 年をとると治りにくいのでしょうか?
Q3 治療して痛みはなくなりましたが、また起こるのでしょうか?
Q4 手術をすれば再発はないのでしょうか?
Q5 男性と女性ではどちらがよく治るのでしょうか?
Q6 テニスでいためた場合と仕事でいためた場合とでは、治りやすさに差があるのでしょうか?
索引
高齢社会を迎えたわが国では、骨や関節、筋肉、腱、神経などの運動器の疾患が年ごとに増加しています。私たち整形外科医は、運動器疾患の診断と治療を通じて、皆様の健康と幸福に貢献したいと心から願っています。
さて、近年、運動器疾患の診断・治療技術はめざましい進歩を遂げました。画像診断をはじめとする診断技術の進歩により病変の早期かつ正確な診断が可能となり、数々のすぐれた薬剤や高度な手術法の開発により、すぐれた治療成績が得られるようになったのです。しかし一方で、たくさんの診断技術や治療法のオプションの中から最も適切な方法を選ぶにあたり、何らかのガイドラインが必要になってきました。そこで日本整形外科学会では、日常遭遇することが多い疾患に対する「ガイドライン」を策定しました。
これまで作成したガイドラインは、医師だけでなく患者さんの理解を支援するためにも活用されています。しかし、一般の方々に病気のことを十分理解していただくためには、従来のガイドラインよりもさらにわかりやすい手引き書が必要だと考え、この一般向けガイドブックを作成しました。患者さんやその家族の方々が、病気のことを十分理解し、安心して治療を受けていただくために、本書が役立つことを心から願っています。
2012年5月
日本整形外科学会理事長
岩本幸英