シンプル理学療法学・作業療法学シリーズ
リハビリテーション英語テキスト
監修 | : 細田多穂 |
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編集 | : 飯島博之/濱口豊太/隈元庸夫 |
ISBN | : 978-4-524-25719-5 |
発行年月 | : 2017年2月 |
判型 | : B5 |
ページ数 | : 188 |
在庫
定価3,080円(本体2,800円 + 税)
- 商品説明
- 主要目次
- 序文
リハビリテーションのリアルな現場を描き出した英文を用いることで、医療専門職を目指す学生が「英語を学習する」のではなく、「英語で学習する」ことを実現した教科書。英文と問題で構成された第I部と、医学用語の基礎を習得することを目的とした第II部の2部構成。特に、難解な医学用語については、構造と語形成のルールをわかりやすく説明した画期的な構成により効率的に学習できるようになっている。
第I部
Unit1 Femoral Neck Fracture(大腿骨頸部骨折)
Unit2 Osteoarthritis of the Knee(変形性膝関節症)
Unit3 Rheumatoid Arthritis(関節リウマチ)
Unit4 Colles’Fracture(コレス骨折)
Unit5 Locomotive Syndrome(ロコモティブシンドローム)
Unit6 Chronic Lower Back Pain(慢性腰痛症)
Unit7 Spinal Cord Injury(脊髄損傷)
Unit8 Adjustment Disorder and Symptomatic Depression(適応障害と症候性うつ状態)
Unit9 Parkinson’s Disease(パーキンソン病)
Unit10 Cerebrovascular Disease(脳血管障害)
Unit11 Dementia(認知症)
Unit12 Diabetes Mellitus(糖尿病)
Unit13 COPD(慢性閉塞性肺疾患)
Unit14 Cerebral Palsy(脳性麻痺)
第II部 医学用語の学習
語源とパーツによる学習方法
1.はじめに:英語における学術用語の由来
2.医学用語の基礎知識
2.1 医学用語の構造と意味
2.2 接辞(affix)と連結形(combining form)
2.3 連結母音(combining vowel)-o-/-i-
練習問題
参考文献/参照辞書/略号一覧
表1
表2
表3
Index
序文
本書はリハビリテーションを専攻する英語学習者を念頭に編集された英語テキストですが、看護学など他の医療専門職を志望する学生の皆さんにも十分お使いいただける内容になっています。医療専門職を目指す学生諸君が「英語を学習する」のではなく、「英語で学習する」テキストを目指しました。全14ユニットは、理学療法学、作業療法学、英語教育学を専門とする大学教員が相談を繰り返しつつ教材化したものです。教養英語の学習段階において、既に医療専門職になるための学習が開始されていることを実感できる教材に仕上げました。
本書の特徴として第一に挙げられる点は、医学用語の学習を重視していることです。医学用語と日本語の意味を単にリスト化するのではなく、その構造と語形成のルールをわかりやすく説明することで学習を容易にしました。たとえば、arthralgia「関節痛」という単語は、arthr- 「関節」+ -algia「痛み」=arthralgia「関節痛」という構造になっており、単語を構成要素する2つのパーツはいずれもギリシャ語由来の連結形と呼ばれる要素です。
第二の特徴として、本書の構成が挙げられます。第I部は日常の授業の中心として用いられる部分ですが、医学用語関係の解説や練習問題が繰り返される構成になっています。その際、第II部の解説や表を学習者が利用することで解答が容易になるように工夫されています。また、第II部単独でも医学用語の基礎を学習する教材として利用できるように構成されており、学習者が医学用語の基礎を独学することも可能になっていますので、第II部の練習問題を課題とするなど、授業の状況にあわせてさまざまな使い方をすることも可能です。
全体を編集するにあたり、できるだけ平易な説明をすること、医学用語の構造を分析的に解説し、その学習を体系的に取り入れること、基本構文の定着を図ること、という3点を特に重視しました。一方、ディクテーション問題や各ユニットのトピックに関して英語でコミュニケーションを行う活動も配置し、英語を読み、書き、聴き、話す活動のバランスにも配慮してあります。
最後に、医学用語指導に分析的なアプローチを取り入れる教材開発を評価し、本書刊行の機会を与えてくださった細田多穂埼玉県立大学名誉教授、そして編集作業を支えてくださった南江堂の諸氏に深く感謝申し上げ、ご挨拶といたします。
2017年1月
編集者・執筆者を代表して 飯島博之
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