緑内障診療ガイドライン解説 緑内障診療テキスト
編集 | : 山本哲也 |
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ISBN | : 978-4-524-25585-6 |
発行年月 | : 2018年10月 |
判型 | : B5 |
ページ数 | : 252 |
在庫
定価14,300円(本体13,000円 + 税)
- 商品説明
- 主要目次
- 序文
緑内障の治療は、薬物療法、手術療法いずれも近年大きな進歩を見せている。点眼薬は細かく8種の作用点に分けられるまでバリエーションが増え、手術においてもMIGSや白内障手術など、治療法の選択肢は広がりつつある。本書は、『緑内障診療ガイドライン(第4版)』に準拠し、国際的にも評価の高い本邦の臨床的知識を図表を多用して分かりやすく解説した、緑内障診療書の決定版である。
第1章 緑内障の定義と分類
I 緑内障の定義
II 緑内障の分類
A 原発緑内障
B 続発緑内障
C 小児緑内障
第2章 緑内障の検査
I 問診
II 細隙灯顕微鏡検査
III 眼圧検査
IV 隅角鏡検査
V 眼底検査
VI 視野検査
A 視野
B 動的視野検査
C 静的視野検査
D その他の視野測定検査
E 緑内障性視野異常の判定基準と程度分類−異常の判定
F 緑内障性視野異常の判定基準と程度分類−進行判定
第3章 緑内障の治療
I 緑内障治療の原則
II 治療の実際
III 緑内障治療薬
IV レーザー手術
V 観血的手術
第4章 緑内障の病型別治療
I 原発緑内障
A 原発開放隅角緑内障
B 正常眼圧緑内障
C 原発閉塞隅角緑内障(PACG),原発閉塞隅角症(PAC)
II 続発緑内障
III 小児緑内障
索引
緑内障診療ガイドラインを使いこなすために
日本緑内障学会が数年に1回改訂している緑内障診療ガイドラインは、有数の専門家が一字一句から協議を重ねて作成されており、文字通り、国内における緑内障診療の道しるべとして信頼され、活用されています。2018年1月には緑内障診療ガイドライン改訂第4版が公表され再び耳目を集めています。最新のガイドライン第4版の本文では、文章のここかしこに日本緑内障学会としての推奨の度合い(1:強く推奨、2:弱く推奨(提案))とエビデンスレベル(AからD:次第にエビデンスレベルが弱まる)が記載されていて、ますます道しるべとしての意義は増していると見受けられます。こうして重要性を増している「ガイドライン」をより正しく読み解くための参考書として本書『緑内障診療ガイドライン解説 緑内障診療テキスト』は企画されました。
本書は緑内障診療ガイドライン作成委員によるガイドライン改訂第4版の解説書です。本書のほぼ全文がガイドライン作成委員により責任執筆されており、責任執筆者はまたガイドラインの担当箇所とほぼ同じ項目を解説しています。ですから本書はガイドラインの作成の経緯を最もよくご存じの専門家による緑内障診療ガイドラインの解説書ということになります。その意味で本書は現代の緑内障診療の本道を説く教科書であり、また緑内障診療のまたとない実務書となっております。本書をひも解くことで緑内障診療に自信を持っていただくことができると確信いたします。
本書の性格上、緑内障診療ガイドライン第4版からの引用箇所が多くなっております。本書出版の意義をご理解いただき快く引用許可をいただきましたことに対して日本緑内障学会に深謝申し上げます。
本書の制作過程において、当初からご尽力いただきました南江堂のご担当の方が途中で任を離れなければならなくなりました。引継ぎでお力添えをいただきました同社の杉山孝男氏と一條尚人氏ほか皆様に感謝申し上げます。
緑内障診療に携わる多くの皆様に是非とも本書を手に取っていただきたいと思っております。そして、本書により一人でも多くの緑内障の方が失明の危機を逃れることができることを執筆者一同願っております。
2018年9月
山本哲也