むかしの頭で診ていませんか?糖尿病診療をスッキリまとめました
編集 | : 森保道/大西由希子 |
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ISBN | : 978-4-524-25552-8 |
発行年月 | : 2017年12月 |
判型 | : A5 |
ページ数 | : 246 |
在庫
定価4,180円(本体3,800円 + 税)
- 商品説明
- 主要目次
- 序文
好評シリーズ「むかしの頭で診ていませんか?」の第4弾。日常の糖尿病診療において知っておくと便利なテーマを簡潔にまとめた。各項目の冒頭に結論を掲載、一般医が遭遇する可能性が高い病態に絞って解説、具体的にどうするべきかのポイントが明瞭にまとめられ、効率的に読み通せる。日ごろ糖尿病患者さんを診る機会がある一般医の方が知識を再確認、更新するのに最適の一冊。
1 糖尿病かも:こんなときには血糖測定を
2 患者さんは十人十色
3 落ち込んでしまいました
4 ブドウ糖負荷試験はいつ行うか
5 1型か2型か迷う
6 将来,糖尿病になりますか?
7 外来の検査プランニング
8 合併症はありませんか?
9 糖尿病とがん,がんと糖尿病
10 日本人ならではの食事療法
11 こんな運動ならできる
12 教育入院してみませんか?
13 薬物療法はこう組み立てる
14 欧米ではメトホルミンが第一選択ですが
15 DPP-4阻害薬を使いこなす
16 チアゾリジン薬のメリット・デメリット
17 少しだけSU薬
18 食後高血糖はどうするか:α-グルコシダーゼ阻害薬とグリニド薬
19 SGLT2阻害薬は魅力的か
20 どれも同じに見えるけど:GLP-1受容体作動薬
21 インスリンの出番
22 専門医に頼みたくなるとき
23 肥満,肥満,肥満
24 腎臓のアラームがなったら
25 糖尿病の眼
26 ビリビリします
27 動脈硬化はこう診る:特に脂質をどうするか?
28 高齢という意味
29 認知症もあります
30 気になる皮膚疾患
31 フットケアで何をケアするのか
32 治療を投げ出す患者さん
33 ご家族にどんな話をしますか?
索引
序文
・糖尿病は血糖値とHbA1c値で診断される。
・病態はインスリン分泌不全とインスリン抵抗性。
・治療は食事・運動療法、それでうまくいかなければ薬物療法。
・血糖コントロールがうまくいかないと合併症になる。
・合併症予防のためには血糖コントロール。
医学生時代は糖尿病とは上記のように、比較的スッキリと理解しやすい病気だと思っていました。しかし、実際の診療はなかなかむずかしく、様々な疑問が生じました。
・ブドウ糖負荷試験はどういうときに実施すれば良いのか?
・インスリン分泌能やインスリン抵抗性はどのように判断するのか?
・食事・運動療法を守ってもらえないときはどうするのか?
・次々と新薬が発売されて網羅しきれない。昔からある薬の出番は?
・血糖コントロールを良くすると低血糖や体重増加が起きてしまう。どうすれば良いのか?
・なぜ、HbA1cを7%未満にしなければいけないのか?
・誰でもHbA1cを7%未満にしなければいけないのか?
医師になって糖尿病診療をするようになると、分からないことだらけでしたが、専門医になるにしたがって、少しずつ理解できるようになってきました。糖尿病診療は、スッキリまとめればもっと分かりやすくなるのでは?簡単なようでむずかしい糖尿病診療を、改めてスッキリとまとめてみました。
糖尿病患者さんのより良い未来のために、この本が先生方の日々の診療に少しでもお役に立てれば幸いです。
2017年12月
編者一同