足のクリニックII
著 | : 井口傑 |
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ISBN | : 978-4-524-25307-4 |
発行年月 | : 2008年6月 |
判型 | : A5 |
ページ数 | : 206 |
在庫
定価4,950円(本体4,500円 + 税)
- 商品説明
- 主要目次
ベテラン専門医によるやさしい解説が好評の「足のクリニック」姉妹編・手術版。本書では、足の手術の基本からコツまで、「なぜそうなったのか」から説きおこし、手術の裏に隠れているノウハウと薀蓄をわかりやすく解説する。「足のクリニック」同様、親しみやすくかつ要点を強調したシェーマを効果的に配置。足の専門医だけでなく、整形外科医全般に役立つ骨、手術に対する記述満載の実際書。
序章
足は一番、遠くにある
足は一番、下にある
足は一番、外界と接している
足は昔の倍の働きをしている
足はシンプル
足の裏は返せない
第I章 こう書いてみたかった外反母趾手術
1.Mann変法(POMO法:proximal oblique metatarsal osteotomy)
a.術前のチェック:拘縮のみかた
b.手術操作
b−1.末梢外側解離
b−2.母趾MTP関節内側解離
b−3.中足骨基部の骨切り
2.DLMO法
a.外来手術としてのDLMO法
b.著者の局所麻酔法
c.目をつぶってでもできるDLMO法
d.手術のアウトライン
e.術式
f.なぜ、このような固定で、ずれずに骨癒合が得られるか
第II章 なぜ、手術は失敗するのか?
1.アッペ
アッペ(虫垂突起炎)は鮒釣り
アッペがアッペでないと
正常性虫垂炎
2.下腿切断と胃切除
3.どちらにしても全力で
4.絶対にない絶対
5.名医、手遅れ医者
6.すべてはバランス(天秤)
7.危険の感じ方
8.麻酔の危険を説明するのに
状態で変わる麻酔の危険性
あちらを立てれば、こちらが立たず
9.Not the best, but the better
10.利益と危険のトレード
11.手術は一人ではやらない
12.手を替える
13.医者を呼べ
14.医者を替える
15.手術をしたら医者は加害者
16.医者は君子豹変せよ
17.助手は心の支え
18.三例目は教えろ
19.なぜ、内視鏡が
20.手術をやりたがる?
21.術者と助手
22.一つ道を究めれば
23.外傷より始めよ
24.外反母趾の手術は片方ずつ?
25.手術は軽症ほど難しい
26.なぜ手術を受けたいのか? なぜ手術をするのか?
27.痛みとの戦い
傷はなぜ痛む
痛まないためには
100万ドルの神経
神経剥離は神経損傷
手で治せなければ、口で
28.冷やっとするとき
血が戻らない
神経を切った
「痺れ」と「痺れる」
あるべき物がないと
29.手術の極意
患者を選ぶ
半分しかよくならない?
やってはいけない手術
迷うのが手術のコツ
手術は患者のためならず
第III章 外反母趾のなぜ:病因から手術まで
外反母趾の種類
外反母趾の症状
外反母趾症候群?
どうして外反母趾は起こるのか
母趾外反は何を起こすのか
外反母趾が外反母趾を
さらに第1中足骨を内反
では、母趾外反の原因は:ハイヒールは滑り台
片側性外反母趾
第IV章 人間とは直立二足歩行する動物
1.重力:足が逃れ得ぬ足枷
直立二足歩行への道
直立二足歩行で得たもの
2本足で立つための代償
2本足で歩くためには
意外と効率のよい二足歩行
位置と速度のエネルギーの保存
2.重力との戦い
どちらが優秀
少ない趾節
進化か退化か
優れものの足
猿との違い
3.足の裏の脂肪
踵のクッション、脂肪体
底着き
中足骨骨頭部の脂肪
4.足のアーチ
アーチの役割
足のアーチの構造
アーチを弓と弦にたとえると
アーチが踏み返しに果たす役割
よく似た踵骨と膝蓋骨の役割
索引
コラム
関節近傍の骨切り部位の決め方
クロスピンの交叉部位
止血
止血帯
消毒
感染
血腫
圧迫包帯とギプス
皮膚縫合
骨の固定
Eggersのプレート
疾患別ちょっとしたコツ(1):外傷性尖足
疾患別ちょっとしたコツ(2):爪下血腫の3秒手術
疾患別ちょっとしたコツ(3):槌趾矯正骨折り術
疾患別ちょっとしたコツ(4):中足骨短縮症―創外固定のピン打ちのコツ
疾患別ちょっとしたコツ(5):モートン(Morton)神経腫―背側進入時の中足骨間の拡大法
疾患別ちょっとしたコツ(6):第2中足骨短縮術―短縮量は握手をして決める
手と足の内外
靴(1):普通の靴が合わない
靴(2):市販の靴が合わない
靴(3):外反母趾用の靴とは?
繊細かつ鋭敏な足の神経
足にもあるコンパートメント
第3の心臓