臨床場面でわかる!くすりの知識改訂第2版
ナースが出会う14の場面,134の疑問
監修 | : 五味田裕 |
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編集 | : 荒木博陽 |
ISBN | : 978-4-524-24838-4 |
発行年月 | : 2019年9月 |
判型 | : AB |
ページ数 | : 294 |
在庫
定価3,080円(本体2,800円 + 税)
- 商品説明
- 主要目次
- 序文
くすりに関する14の臨床場面とそこから生まれる134の疑問をもとに、看護に活かせるくすりの知識を解説する好評書の改訂版。多くのナースが直面する「現場の疑問」を、イラスト・薬剤写真を豊富に用いて、ていねいに掘り下げやさしく解説。禁忌事項・必須知識に重要度のランクづけがあるためメリハリをつけて理解できる。改訂にあたり、薬剤や手技、機器の情報をすべてアップデートした。読んで楽しい、持ってて安心の「明日失敗しない」ための実践書!
第1章 内服薬をつかう
場面1 いつ服用するか決める
服用時間の決め方
Q1 “服用時間”の決まっているくすりは,飲む時間がずれても大丈夫?
Q2 “服用間隔”の決まっているくすりは,飲む時間がずれても大丈夫?
Q3 食事がまったく食べられない場合,食後薬は中止した方がよい?少し食べれば大丈夫?
服用時間が決まっているくすりをもっと知ろう!
Q4 ステロイド薬の投与時間は,ずれても大丈夫?
Q5 糖尿病治療薬の食(直)前服用と食後服用のちがいは?
Q6 糖尿病治療薬の飲み忘れは,食後どのくらいの時間までなら飲んでも大丈夫?
服用間隔が決まっているくすりをもっと知ろう!
Q7 解熱鎮痛薬の服用間隔はどのくらい?
Q8 早朝血圧が高いです.降圧薬を早めに内服させても大丈夫?
Q9 免疫抑制薬は,なぜ決まった時間を空ける必要がある?
Q10 抗凝固薬の飲み忘れには,どう対応したらよい?
Q11 抗菌薬の服用時間のずれは,作用に関係しない?
Q12 抗菌薬の飲み忘れには,どう対応したらよい?
食事が食べられない場合をもっと知ろう!
Q13 食事をとれないときの糖尿病治療薬の服用方法は?
Q14 抗てんかん薬は,検査時や絶食時にも飲む必要がある?
何と飲むべき?何と飲んではいけない?
場面2 何と一緒に服用するか
水でないとダメか,水以外でもよいか
Q15 水以外で飲んでも大丈夫?お茶・牛乳・ジュース・アルコールなど
Q16 添付文書に「多めの水で服用」とある場合,具体的な水の量はどれぐらい?
Q17 口腔内崩壊錠(OD錠),ODフィルムや舌下錠は,服用しにくい場合,水で飲んでも大丈夫?
水以外で飲んでも大丈夫かどうかについてもっと知ろう!
Q18 降圧薬とグレープフルーツジュースは,一緒に飲んではいけない?
Q19 免疫抑制薬とグレープフルーツジュースは,一緒に飲んではいけない?
Q20 骨粗鬆症治療薬(ビスホスホネート製剤)を「水」以外で飲んではいけない?
Q20 骨粗鬆症治療薬(ビスホスホネート製剤)を「水」以外で飲んではいけない?
Q21 いろいろなくすり(薬効別)とアルコールとの関係について
服用のための水の量についてもっと知ろう!
Q22 下剤の服用時は,水分を多めにとる必要があると聞くけど,どのくらいの量が目安?
飲み合わせの注意点(1)食事との飲み(食べ)合わせについて
Q23 くすりと一緒に食べてはいけない食品は,具体的に何?
Q24 嚥下障害を起こす患者で錠剤が飲みにくい場合,くすりをおかゆなどの食事に混ぜて服用させてもよい?
一緒に食べてはいけないくすりと食品の組み合わせについてもっと知ろう!
Q25 抗凝固薬(ワルファリンカリウム)の効果を減弱させるビタミンK
飲み合わせの注意点(2)サプリメント・健康食品の飲み(食べ)合わせについて
Q26 糖尿病治療薬と血糖降下作用のあるサプリメント・健康食品
飲み合わせの注意点(3)他のくすり(市販薬も含む)との併用について
Q27 ニューキノロン系抗菌薬と解熱鎮痛薬
Q28 脂質異常症治療薬同士の飲み合わせ
Q29 抗てんかん薬と市販のかぜぐすり
場面3 実際にくすりを服用するとき
くすりの服用方法(1)錠剤・カプセル剤を服用する
Q30 粉砕・開封(脱カプセル)できる・できない……は,何がちがう?
Q31 睡眠薬や抗不安薬や抗うつ薬を粉砕・開封して服用すると,効果も早いって本当?
くすりの服用方法(2)舌下錠を服用する
Q32 舌下投与の指示が出たけど,きちんと舌下投与できないとき(開口状態や舌根沈下している場合)は,どうしたらよい?
くすりの服用方法(3)散剤・顆粒剤を服用する
Q33 賦形剤は減量しても大丈夫?
Q34 散剤・顆粒剤の内服が困難な場合,水やご飯や汁物に混ぜたりして服用しても大丈夫?
くすりの服用方法(4)栄養剤を服用(摂取)する
Q35 経腸栄養剤の準備で注意することは?
Q36 栄養剤と投与薬剤との相互作用で注意が必要なものは何?
Q37 経腸栄養剤と一緒にくすりを投与する場合,粉砕してはいけないくすり,カプセルを開封(脱カプセル)してはいけないくすりはある?
Q38 胃ろう患者に栄養剤・くすりを投与する場合,とくに注意することはある?(他とのちがいは?)
栄養剤との相互作用についてもっと知ろう!
Q39 栄養剤と抗菌薬との併用について
Q40 栄養剤と麻薬との併用について(麻薬は経管投与で使用しても大丈夫?)
場面4 くすりの追加・中止を判断する
薬効と体位との関係
薬効の程度を確認する
Q41 薬効がみられないとき……服用しても効かない場合,追加してもよい?
Q42 くすりを飲んだあとに吐いたとき,もう1回追加して飲んでもよい?
Q43 薬効がみられたとき,つまり……症状が改善したら,服用を中止してもよい?効かないときに追加してよいかについてもっと知ろう!
Q44 糖尿病治療薬を服用しても血糖値が下がらない場合はどうすればよい?
Q45 降圧薬を服用しても血圧が下がらない場合はどうすればよい?
Q46 睡眠薬を服用してもなかなか眠れない場合,または途中で目が覚める場合はどうすればよい?
症状が改善したときに減量・中止してよいかについてもっと知ろう!
Q47 血圧が下がった場合の降圧薬の減量・中止について
Q48 不眠症状が改善している場合の睡眠薬の減量・中止について
Q49 けいれんが出なくなった場合の抗てんかん薬の減量・中止について
Q50 便秘が改善している場合の下剤の減量・中止について
第2章 坐薬・軟膏薬・貼付薬・点眼薬をつかう
場面5 坐薬を正しくつかう
Q51 複数の種類の坐薬を挿入する場合に,順番や空ける時間を考えた方がよい?
Q52 坐薬を1/2個挿肛という指示が出たが,カットのしかたは自由?
Q53 坐薬が途中で出てしまった場合,新たなものを挿す方がよい?複数の種類の坐薬を併用する場合についてもっと知ろう!
Q54抗てんかん薬の坐薬と解熱鎮痛薬の坐薬を併用するときの注意点は?
Q55解熱鎮痛薬の坐薬と制吐薬の坐薬を併用するときは?
場面6 軟膏薬を正しくつかう
Q56 やってはいけない塗り方はある?
Q57 塗ってはいけない場所はある?
Q58 軟膏薬は,使用期限を過ぎても使用できる?軟膏薬を塗ってはいけない場所についてもっと知ろう!
Q59 乾癬治療薬で,顔に塗ってはいけないものはある?
Q60 皮膚潰瘍治療薬の亜鉛華軟膏は,褥瘡(床ずれ)に塗ると逆効果?
Q61 ステロイド薬が含まれている外用薬は,塗布に注意する場所がある?
場面7 貼付薬を正しくつかう
Q62 貼る場所はどこでもよい?
Q63 汗をかいて,はがれてしまった……新しいものに貼り直せばよい?
Q64 硝酸薬(狭心症治療薬)の貼付薬がはがれたらどうしたらよい?
Q65 硝酸薬(狭心症治療薬)の貼付薬は,発作時にも対応できる?
場面8 点眼薬を正しくつかう
Q66 複数の点眼薬……点眼する順番はどう決める?
Q67 コンタクトレンズを使用したまま点眼できないのは,どのような場合?
Q68 寝る前の点眼は大丈夫?
Q69 点眼薬開封後の使用期限はある?
第3章 注射・輸液を準備する/実施する
場面9 注射・輸液を準備する
くすりの調製(1)くすりを溶解する
Q70 使用する注射薬に溶解液がついている場合,必ず使用しなければならない?
Q71 くすりに「溶解後は速やかに使用する」とあるけど,「速やかに」ってどれくらいのことをいうの?
溶解液の選択についてもっと知ろう!
Q72 抗がん薬の溶解液について
Q73 抗菌薬の溶解液について
溶解後の時間についてもっと知ろう!
Q74 抗がん薬溶解後の経過時間に注意する
くすりの調製(2)劇薬・毒薬の準備で注意すること
静注・点滴の速度(時間)を設定する
Q75 投与の速度は,忠実に守らなければならない?許容範囲はどこまで?
Q76 絶対に速さを間違えてはいけないくすりは,どういうくすり?
投与速度の目安についてもっと知ろう!
Q77 キシロカイン(抗不整脈薬)の投与速度は?
速さを間違えてはいけないくすりについてもっと知ろう!
Q78 抗菌薬の投与速度は?
場面10 配合変化・相互作用に注意する
事前に混ぜ合わせる場合
Q79 混注してはいけない注射薬の組み合わせは?配合変化には,どのようなものがあるか?
Q80 混注するときに順番はあるの?
Q81 混注後は,どれくらいの時間まで,液は安定している?
Q82 混注時,液が白濁した場合はどうすればよい?
くすりを別々に静注する場合
Q83 抗菌薬と他の抗菌薬を静注する場合の注意点
Q84 抗菌薬と他のくすりを静注する場合の注意点
Q85 点滴とビタミン製剤を同時に滴下してもよい?
Q86 脂肪乳剤は,他の輸液と混ぜない方がよい?
Q87 抗がん薬と他の抗がん薬を併用するときの注意点
Q88 医薬品と医療機器の相互作用
Q84 抗菌薬と他のくすりを静注する場合の注意点
Q85 点滴とビタミン製剤を同時に滴下してもよい?
Q86 脂肪乳剤は,他の輸液と混ぜない方がよい?
Q87 抗がん薬と他の抗がん薬を併用するときの注意点
Q88 医薬品と医療機器の相互作用
注射薬と「内服薬・外用薬」との相互作用
「内服薬」と注射薬を同時に使用する場合についてもっと知ろう!
Q89 ワクチン製剤接種(注射薬投与)時の免疫抑制薬(内服薬)の併用について
「外用薬」と注射薬を同時に使用する場合についてもっと知ろう!
Q90 抗菌薬の「点眼」と「点滴」を行っている場合,「点眼」を省いても大丈夫?
場面11 血管外漏出がないか!?
Q91 抗がん薬の血管外漏出に注意しないといけないのはなぜ?
Q92造影剤が血管外に漏出した場合は大丈夫?
場面12 余ったくすり,注射器を処理する
Q93 くすりが少し残った場合,捨てないとダメ?そのまま使用しても大丈夫?
Q94 アンプルから薬液を吸っただけの注射器は……やはり捨てるべき?
Q95 点滴の廃棄はどうすればよい?流し(シンク)に流してもよい?
第4章 与薬後の観察/くすりの保管
場面13 経過を観察する
血中濃度のモニタリング
Q96 血中濃度モニタリングの採血のタイミングは?
Q97 血中濃度に注意が必要なくすりの種類は?
Q98 血中濃度に注意が必要な疾患は?
採血のタイミングについてもっと知ろう!
Q99 免疫抑制薬で,疾患や患者によって目標となる血中濃度が異なるのはなぜ?
血中濃度に注意が必要なくすりの種類についてもっと知ろう!
Q100 抗てんかん薬の血中濃度を測定する理由は何?
血中濃度に注意が必要な疾患についてもっと知ろう!
Q101 MRSA感染患者に対して使う抗菌薬の留意点は?
Q102 MRSA感染患者の抗菌薬の血中濃度を測定するときに,採血時間と投与時間が重要なのはなぜ?
アレルギーに注意する(1)アレルギーテストを行う
Q103 アレルギーを起こしやすいくすりには,どのようなものがある?また,どのような症状が出るの?
Q104 アレルギーを起こすおそれのあるくすりを使う場合は,必ずアレルギーテストをする必要がある?
アレルギーテストをすべきかどうかについてもっと知ろう!
Q105 最近の抗菌薬は,テストをせずに投与すると聞くけど,本当にしなくて大丈夫?
Q106 過去,抗菌薬の皮内テストで「陽性」が出ている場合は,どう考える?
アレルギーに注意する(2)アレルギー反応への対処
Q107 アナフィラキシーショックが出た場合,どう対処すればよい?
せん妄への対応
Q108 よくせん妄を起こすくすりとその対処法は?
Q109 せん妄を抑えるくすりはある?
感染の予防
Q110 投与後,感染症に気をつけるくすりの種類とその対処法は?
Q111 抗がん薬投与後は,どのくらいの間,感染症に気をつけるべき?
Q112 抗がん薬によって好中球が減少したとき,抗菌薬の使い方は?
場面14 くすりを保管する
くすりの保管方法
Q113 保管方法に指定がないくすりは,どのような保管方法でもよい?
Q114 冷所保存,室温保存は,何℃で保管すればよい?許容範囲はどれぐらい?
Q115 複数のくすりを混注したときの保管方法は,どのくすりを基準に考えるべき?
Q116 保管方法を少しでも間違えたら,もう使えない?
冷所保存・室温保存についてもっと知ろう!
Q117 インスリン製剤のペン型注射器が,開封前後で保管方法がちがうのはなぜ?
混注したときの保管方法についてもっと知ろう!
Q118 抗がん薬を混注(希釈)したあとは,冷所保存にした方がよい?
保管方法の許容性についてもっと知ろう!
Q119 インスリン注射薬を炎天下の車の中に放置してしまった.まだ使用してもよい?
くすりの使用期限について
Q120 使用期限が過ぎている場合,使用できる許容範囲(期間)は?
Q121 末梢静脈栄養(PPN)輸液剤(ビーフリード)の開封前後の安定性は?
Q122 抗肝炎ウイルス薬・劇薬(ヘプセラ)は,吸湿性をもつが,小分けに使用しても大丈夫?
遮光について
Q123 どのくらいなら光に当ててよい?放置していてよい限界は?
Q124 錠剤・カプセル剤粉砕調剤時の光安定性に関する情報は,添付文書から得られる情報で十分?
Q125 とくに光に注意が必要なくすりは何?
Q126 セルシン(抗不安薬)は,褐色アンプルに入っているけど,直射日光で分解しやすいの?
Q127 ビタミン類は,室内灯にさらされただけでも分解される?
劇薬・毒薬・麻薬・向精神薬について:保管,廃棄,紛失時の対処
Q128 劇薬・毒薬・麻薬・向精神薬の保管方法は,普通薬と具体的にどうちがう?
Q129 劇薬・毒薬・麻薬は,自由に捨てても大丈夫?
Q130 劇薬・毒薬・麻薬・向精神薬を紛失した場合に,何か手続きは必要?
第5章 ハイリスク患者への与薬
小児と解熱鎮痛薬
妊婦・授乳婦と抗菌薬・解熱鎮痛薬・睡眠薬・抗てんかん薬
Q131 妊婦と抗菌薬
Q132 妊婦と解熱鎮痛薬
Q133 妊婦・授乳婦と睡眠薬
Q134 妊婦と抗てんかん薬
高齢者と睡眠薬
注意が必要な疾病・状態にある患者の場合
(1)喘息患者と解熱鎮痛薬
(2)腎障害患者と抗菌薬
(3)腎障害患者と抗ウイルス薬
(4)てんかん患者とかぜぐすり
(5)食物アレルギーの患者と各くすり
(6)がん性疼痛患者(または疼痛緩和ケアの必要な患者)とオピオイド
(7)手術予定の患者と抗凝固薬,抗血小板薬,血管拡張薬,脳循環・代謝改善薬
(8)手術後の患者と高カロリー輸液
第6章 くすりの基礎知識と安全管理
基礎1 くすりの基礎知識
くすりの種類について
薬物動態と血中濃度の測定
くすりの相互作用とは?
医薬品添付文書で確認する
基礎2 くすりの安全管理
与薬業務の過程から考える事故の予防方法
くすりの事故を起こす3つの原因
看護師が担う安全管理
解説索引
薬剤名索引
はじめに
2013年3月に、くすりに関して看護師が現場で役立つような具体的な本が必要ではないかとのことからQ&A形式で本書の初版を発刊しましたところ、大変多くの方々に手元に置いていただき、活用いただいているとのことでした。執筆した者一同、この本が少しでも現場での業務に役立っていればこれに勝る喜びはありません。しかし、初版からすでに6年が経過し、医療現場では多くの新しい機器、手技、また作用機序を有する優れたくすりが開発されてきています。今回の改訂により、それらの情報をすべてアップデートしました。
医療施設、病院の中ではチーム医療がきわめて重要な課題です。患者さんを中心にして医師・看護師・薬剤師・臨床検査技師などが、お互いの仕事をよく理解しながら業務を進める体制が大きく前進してきました。なかでも看護師は、病棟での仕事量がきわめて多く、くすりに関する業務は薬剤師に任せたいという気持ちが強くなってきているように思います。しかし、看護師が看護ケアを実施する上で、くすりに触れないということはありえません。したがって、十分なくすりについての知識を持ちあわせ、その上で業務に望む必要があるかと思います。
本書では、本書の特徴である臨床現場の場面別、あるいはケース別に、看護師として“押さえておきたい”、“やってはいけない”ポイントの重要度を確認するとともに、“くすりの事典としての活用”“くすりに関するハイリスクな場面の確認”“患者家族への説明力(知識力を含む)を身につけること”ができるように構成しています。多くの新薬が登場している中で、くすりのクスリたる根拠をもっと詳しく知り、看護師としてやってはいけないこと、あるいは押さえておくべき事項について、薬剤師の目からわかりやすく解説しています。さらに、経験に基づいた内容を、イラスト、写真を多く入れて、読みやすく、理解しやすいように編集しました。新しく世の中に出てきたくすりについても追加し、内容を充実させました。ぜひ、これまで同様に医療現場で困ったときの頼みの一冊にしていただければ幸いです。看護師の業務の中でくすりに関するリスクが少しでも少なくなればと願っています。
また、本書は看護現場を想定した内容で書かれていますが、これから看護業務に就くことを希望している看護学科の学生さんにも理解しやすいように工夫しております。すでに多くのご施設で教科書の副読本としても評価していただいていると伺っています。
最後に編集にあたり、終始ご協力をいただきました南江堂編集部の関係者の皆様に厚く御礼申し上げます。
2019年8月
荒木博陽
五味田裕