消化器内視鏡 技師・ナースのバイブル
検査・診断・治療の看護・介助
編集 | : 田村君英/星野洋 |
---|---|
ISBN | : 978-4-524-24722-6 |
発行年月 | : 2008年10月 |
判型 | : B5 |
ページ数 | : 262 |
在庫
定価3,520円(本体3,200円 + 税)
- 商品説明
- 主要目次
- 序文
内視鏡による検査・診断・治療に関する看護・介助の実際をわかりやすく解説。各疾患や機器、薬剤、安全管理、記録の押さえるべきポイントも要領よくまとめた。日常診療に即した知識の積み上げができ、ベテランナースにもおおいに有用。同時に、消化器内視鏡技師試験によく出る重要語句や要点の解説も充実して、試験対策にも役立つ。内視鏡ナースの強力なパートナー!
第I章 総論
A.安全な内視鏡診療のために
1 内視鏡の機能的な運用
2 患者への説明
3 内視鏡機器
4 内視鏡処置具
5 内視鏡診療で用いる薬剤の基礎知識
6 安全管理、感染管理
7 洗浄、消毒、滅菌
B.内視鏡看護の水準を保ち、さらにアップするために
1 教育と水準管理
2 記録
C.内視鏡が使われる主な疾患の知識をもつ
1 上部消化管の疾患−食道
2 上部消化管の疾患−胃・十二指腸
3 下部消化管の疾患
4 胆・膵の疾患
第II章 各論:検査・治療に関する看護・介助
A.検査・治療前・中・後の看護のポイント
B.検査・治療の看護・介助
1 上部消化管
2 下部消化管
3 ERCP
4 EMR、ポリペクトミー、ホットバイオプシー
5 ESD
6 超音波内視鏡
7 色素、マーキング、標本
8 PEG
付録
1 小腸内視鏡
2 クリニカルパス集
消化器内視鏡は、観察や生検にとどまらず、治療にも積極的に使用されるようになってきた。同時に、内視鏡スタッフには、検査で経験する疾患や治療についての幅広い知識が求められるようになっている。
本書は、内視鏡スタッフとして内視鏡室の運営に携わっている方々や、消化器内視鏡技師認定試験を受験される方々の必携の書となるよう、内視鏡検査・治療の介助の全般にわたって必要な知識の集大成をめざして編集した。本書の執筆については、日常業務から技師認定試験対策にいたるまで幅広く対応できるようテーマを決め、消化器疾患や薬剤に関する項目は医師に、機器類や内視鏡検査・治療の実務に関する項目は内視鏡技師に担当していただいた。また、内容はできるだけエビデンスに基づいて、という方針の下に執筆していただいているので、より理解しやすい内容になっていると思う。
内視鏡の直接介助に関することだけでなく、読者のニーズに応えられるよう、内視鏡室の機能的な運用、新人・異動者の教育や、内視鏡看護記録などについても実践的な知識や具体例を収載した。スタッフの質の管理に役立てていただきたい。
内視鏡室の安全管理も、内視鏡従事者が重きを置くところである。緊急時の対応や準備機器のチェックシートも掲載し、必要な知識を提示した。感染管理としては、内視鏡の洗浄・消毒、処置具の洗浄について各種のガイドラインをエビデンスとして実技にも詳細に解説を加えた。
内視鏡診療で使用される薬剤を分類し、作用・副作用・注意点等を整理して提示するとともに、消化器内視鏡で対象となる代表的な疾患について、その病態・治療法をコンパクトに記して学習の助けとなるよう配慮した。内視鏡検査・治療で駆使する多くの機器についても、内視鏡技師の立場から必要な知識としてまとめてある。経鼻内視鏡や小腸内視鏡など、最新の情報もとりあげた。
さらに、技師試験の問題に関連する事項の中でも、重要と思われるものを本文の記述に関連づけて取り上げ、ポイントとしてわかりやすくまとめて読者の便宜を図った。また、巻末には付録として各施設のクリニカルパスを多数収載したので、ぜひ参考にしていただきたい。
本書のタイトルが示すように、まさに消化器内視鏡スタッフの「バイブル」の呼び名にふさわしい、内視鏡看護・介助の集大成ができたと自負している。本書が多くの方々の日常診療の助けになればと願っている。
2008年9月
田村 君英
星野 洋