ME機器保守管理マニュアル改訂第3版
臨床工学技士の業務を中心として
監修 | : (財)医療機器センター |
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編集 | : 渡辺敏/小野哲章/峰島三千男 |
ISBN | : 978-4-524-24208-5 |
発行年月 | : 2009年7月 |
判型 | : B5 |
ページ数 | : 422 |
在庫
定価4,620円(本体4,200円 + 税)
正誤表
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2009年07月22日
第1刷
- 商品説明
- 主要目次
- 序文
生命維持管理装置を中心としたME機器について、臨床工学技士法に定められた業務内容の範囲を明確にし、その保守管理に関する指針を示し、安全に、正確に使用する際の注意点をわかりやすく解説。関連JISの記述も大幅に増やした。また、「チェックリスト」と図を多用し、簡潔で分かりやすい文章とあわせて理解しやすい内容となっている。
序章
第1章 ME機器の保守管理体制
第2章 安全性点検
第3章 血液浄化療法装置
第4章 循環補助代行装置
第5章 呼吸療法装置
第6章 ICU・手術室関連機器
医用工学の進歩によって研究開発された多くのME機器が臨床現場に導入され、効率的かつ安全な医療の遂行に多大な貢献をしている。とくに、医療の中でME機器の果たす役割は増大し、ME機器がなければ医療を実施できないと言っても過言ではない。
従来、わが国ではME機器を管理する専門の医療職種が存在せず、医師や看護師が本来の業務に加えて機器の管理まで行っていたが、昭和62年に臨床工学技士が誕生し、その業務を担当するようになった。当初は臨床工学技士の絶対数が少なく、ME機器の包括的な管理が行われる施設は多くなかったが、臨床工学技士誕生後約20年を経た現在、有資格者数も増え(平成21年5月現在26144名)、臨床工学技士(臨床工学部門)によってME機器を包括的に管理する医療施設が増えつつある。
本書初版は、臨床工学技士が臨床現場でME機器の管理を容易に行えるようにするため、関係する各種ME機器の保守管理に関する基本的な知識や技能をまとめ、1990年に刊行された。6年後の1996年に改訂第2版が刊行されたが、それから13年が経過し、この間、ME機器そのものの質と量が、またME機器を取り巻く環境が変化してきていること等を考慮して、改訂第3版を刊行することになった。
本書では、個々のME機器について、その目的、構成と仕組み、使用前の準備と始業点検、使用中の注意、トラブル処理、使用後の整理と終業点検、消毒・滅菌、定期点検、参考文献を解説すると同時に、付録として、ME機器に関係する関係指針、法令、通知、日本工業規格を載せた。
平成19年の医療法改正により、医療機器の保守点検・安全使用に関する体制を確保するため、医療施設は医療機器安全管理責任者を配置し、医療機器の保守点検に関する計画の策定及び保守点検の実施、従業者に対し医療機器の安全使用のための研修等を行うこととなった。本書はまさに時宜を得た刊行であり、医療現場でのME機器の適正な管理に多大な貢献をするものと思う。
なお、本書に記載したME機器の各事項は、基本的な知識や技能について解説したものである。機器の種類や臨床現場での状況に応じて本書を適宜活用され、それぞれの施設でのME機器を用いた医療が安全かつ効果的に実施されることを望むものである。
2009年5月
編集者