とことん使いこなす 整形外科薬剤
編集 | : 萩野浩 |
---|---|
ISBN | : 978-4-524-24184-2 |
発行年月 | : 2020年9月 |
判型 | : A5 |
ページ数 | : 260 |
在庫
定価4,400円(本体4,000円 + 税)
正誤表
-
2023年03月03日
第1刷
- 商品説明
- 主要目次
- 序文
整形外科診療で必ず役立つ薬剤の知識を、包括的かつコンパクトにまとめた。整形外科で使用する頻度の高い薬剤から、疾患別の薬剤、抗菌薬、周術期で用いる・中止する薬剤など、臨床現場での使い勝手にとことんこだわった。各薬剤の基本事項は「薬剤の解説」「作用機序」で簡潔に記載し、短時間で正確な薬剤選択を実現するために「薬剤一覧表」「絶対NG(禁忌)」「処方例」を収載した。
第1章 整形外科で用いられる主な薬剤
I 非ステロイド抗炎症薬
A.経口薬
B.坐剤
C.外用薬
II ステロイド
III その他の疼痛治療薬
A.トラマドール
B.プレガバリン
C.ブプレノルフィン
D.デュロキセチン
第2章 疾患別の薬剤
I 脊椎疾患
II 末梢神経疾患
A.手根管症候群
B.複合性局所疼痛症候群(CRPS)
III 関節疾患
A.関節リウマチ
B.変形性関節症
C.乾癬性関節炎
D.痛風・高尿酸血症
E.偽痛風
IV 代謝性骨疾患
A.骨粗鬆症
B.骨軟化症(くる病を含む)
第3章 小児の薬剤
I 検査時鎮静のための薬剤
II 抗菌薬
III 炎症・疼痛に対する薬剤
第4章 抗菌薬
I 術前予防投与に用いる抗菌薬
II 整形外科領域の感染症治療に用いる抗菌薬
A.化膿性脊椎炎
B.術後骨髄炎
C.外傷後骨髄炎
D.糖尿病性足部病変
E.化膿性関節炎
第5章 抗腫瘍薬
I 骨軟部腫瘍に対する新規抗腫瘍薬
第6章 造影検査に使用する薬剤
I 関節造影,血管造影,脊髄造影
第7章 周術期に用いられる薬剤
I 合併症対策
A.静脈血栓塞栓症予防
B.せん妄・不眠対策
C.ステロイドカバー
D.発熱・便秘・下痢対策
II 局所麻酔薬・消毒液
A.局所麻酔薬
B.消毒液
III 補液・輸液
第8章 周術期に中止する薬剤
I 抗血栓薬
II 降圧薬
III 免疫抑制薬(抗リウマチ薬を含む)
索引
巻頭言
整形外科領域で使用する薬剤は多岐に及ぶ。これは整形外科医が手術のみではなく、運動器疾患の保存的治療も担っていることによる。抗菌薬、局所麻酔薬、消毒薬などの薬剤は、整形外科医が基本的知識を得ておく必要がある。一方、整形外科領域は現在、多くの分野に細分化されているため、専門分野以外の疾患治療薬については不案内なことが多いが、薬剤の進歩が著しい関節リウマチ、骨粗鬆症、疼痛治療の領域では近年、新たな知識が求められている。
そこで本書では、整形外科の日常診療で用いられる主な薬剤のほか、疾患別の薬剤について、実際に臨床現場の診療で使用されている先生方に詳説いただいた。また、小児の薬剤、抗菌薬、抗腫瘍薬、造影検査に使用する薬剤など、診療時に臨床医に参照いただきたい知見、さらに、整形外科医にとって必須の周術期に用いられる薬剤や周術期に中止する薬剤に関する知識をまとめた。これらの整形外科領域で使用される薬剤について、最新の知見を執筆いただいた先生方に心から感謝申し上げる。
本書は忙しい整形外科医が、手術前後や外来診療の間に一読して確認できるよう工夫されており、診療の一助となると確信している。
2020年6月
萩野浩