私の手の外科改訂第4版
手術アトラス
著 | : 津下健哉 |
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ISBN | : 978-4-524-23891-0 |
発行年月 | : 2006年3月 |
判型 | : A4変型 |
ページ数 | : 926 |
在庫
定価37,400円(本体34,000円 + 税)
- 商品説明
- 主要目次
- 序文
手の外科のバイブルとして長年読み継がれている、現段階で最も経験豊富で権威ある著者による診療の集大成。手術時においてもっとも大切な適応決定のプロセス、最良の手術操作プロセスに重点を置く。2,500枚に及ぶシェーマはすべて著者のオリジナル。今改訂では、手術手技の新しいアプローチ、副子装具を中心に内容を刷新。手の外科に携わる臨床医および研修医の必携書
1章 手の外科一般
2章 新鮮外傷・火傷
3章 爪の損傷
4章 指尖部損傷
5章 指の切断
6章 瘢痕拘縮と植皮
7章 有茎植皮術
8章 骨折と脱臼
9章 手、指における靭帯損傷
10章 関節の変形・拘縮
11章 フォルクマン拘縮
12章 デュプイトレン拘縮
13章 キーンベック病
14章 母指の機能再建
15章 マイクロサージャリー
16章 屈筋腱損傷
17章 伸筋腱損傷
18章 神経損傷
19章 腱鞘炎
20章 絞扼性神経障害
21章 腱移行術
22章 頸髄損傷の機能再建
23章 腕神経叢麻痺の機能再建
24章 肘関節の手術
25章 痙性麻痺
26章 炎症性疾患
27章 リウマチの肘と手
28章 先天異常
29章 手の腫瘍
第3版の出版が平成7年(1995年)であるから今日で早や10年を経過したこととなる。初版が昭和59年(1984年)、2版が昭和63年(1988年)、3版が1995年で数年毎に改訂してきたのであるが年齢のこともあり、最早改訂は不可能であろうと諦めていた。しかし未だ毎年多くの読者に恵まれることを思うにつけ、手の外科の進歩に遅れた内容の不足を申し訳なく思うと共に、広島手の外科・微小外科研究所という施設をまかされ、また健康にも一応恵まれたことを思うと、全面改訂はともかくとして、何とか必要最小限の改訂はできないものかと思い付いた。それに若いエネルギーの固まりである当院木森部長の手術を見るにつけ、最近の手の外科の考え方と内容にも触れることができ、思い切って南江堂とも相談したところ改訂を薦められたこともあり、可能な範囲での改訂を行うこととした。
さて以前は私自身で図を描き、それを画家の方に修正して戴いたのであるが、最早年齢の関係で手に震えがあり、見苦しい線しか引けなくなったこともあって、今回は鉛筆画で原図をお渡しし、あとは画家の方にお願いして図を作製して戴くこととした。それに以前はオリジナルの画のみをと考えたが今回は一部他の方の図をお許しを得て使用させて戴くこととした。許可を載いた方々に厚く御礼を申し上げる。
過去10数年の手の外科の進歩は予想以上のものがあり、私の空白の10年を埋めるには無理があるようだが、気のついた点のみ補修を行った。もちろん十分とは云い難いがお許しを戴きたい。また今回の改訂に際しても生田名誉教授、渡部長、杉田部長、水関部長らのお世話になり、さらに当院木森部長には多大の刺激を受け、本書の中にも多くの症例を入れさせて戴いたことを此処に厚く御礼申し上げる。それに研究所の水野優子さん、そして図を作製戴いた画家の鈴木氏に厚く御礼を申し上げる。
なお、今回は検索の便のためインデックスシールを附した。ご利用戴ければ幸いである。
2006年1月
広島手の外科・微小外科研究所にて
津下 健哉
(一部改変)