脊椎脊髄外科専門医試験問題集改訂第2版
監修 | : 日本脊椎脊髄病学会・日本脊髄外科学会 |
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編集 | : 脊椎脊髄外科専門医試験問題作成委員会 |
ISBN | : 978-4-524-23442-4 |
発行年月 | : 2022年5月 |
判型 | : B5 |
ページ数 | : 136 |
在庫
定価6,050円(本体5,500円 + 税)
正誤表
-
2022年07月26日
第1刷
- 商品説明
- 主要目次
- 序文
日本脊椎脊髄病学会・日本脊髄外科学会が共同で整備し導入された,脊椎脊髄外科専門医制度のための試験問題集の改訂版.初版に収録した設問をベースとしてブラッシュアップを加えさらに教育的価値を高めた.専門医取得を目指す医師および指導医・認定医資格更新をめざす医師に最適の一冊.専門医試験受験に必要となる申込票付き.
疾患総論─問題
A 脊椎の解剖とバイオメカニクス
B 脊髄の解剖
C 神経学的診断
D 骨粗鬆症の病態
E 関節リウマチの病態
F 急性
G 感染症
H 検査
I 神経ブロックやリハビリテーションを含めた保存的治療
J 脊髄性痙縮の病態,治療
疾患各論─問題
K1 変形性頚椎症・頚椎症性脊髄症・頚椎症性筋萎縮症
K2 関節リウマチによる頚椎病変
K3 頚椎椎間板ヘルニア
K4 頚椎後縦靱帯骨化症
K5 頚肩腕症候群
K6 脳性麻痺を合併した頚髄症
K7 脊椎脊髄損傷
K8 脊髄腫瘍
K9 脊椎腫瘍
K10 脊髄血管障害
K11 胸椎後縦靱帯骨化症・黄色靱帯骨化症
K12 胸椎椎間板ヘルニア
K13 腰椎椎間板ヘルニア
K14 腰部脊柱管狭窄症
K15 腰椎分離すべり症
K16 腰椎変性すべり症
K17 透析脊椎症
K18 化膿性脊椎炎
K19 結核性脊椎炎
K20 脊椎関節炎
K21 先天性
K22 腰椎変性側弯
K23 骨粗鬆症
K24 脊椎椎体骨折,これによる遅発性麻痺
K25 脊髄空洞症
K26 嚢腫性病変
K27 脊髄係留症候群
K28 先天奇形
K29 脊髄ヘルニア
K30 非腫瘍性疾患
疾患総論─解説
A 脊椎の解剖とバイオメカニクス
B 脊髄の解剖
C 神経学的診断
D 骨粗鬆症の病態
E 関節リウマチの病態
F 急性
G 感染症
H 検査
I 神経ブロックやリハビリテーションを含めた保存的治療
J 脊髄性痙縮の病態,治療
疾患各論─解説
K1 変形性頚椎症・頚椎症性脊髄症・頚椎症性筋萎縮症
K2 関節リウマチによる頚椎病変
K3 頚椎椎間板ヘルニア
K4 頚椎後縦靱帯骨化症
K5 頚肩腕症候群
K6 脳性麻痺を合併した頚髄症
K7 脊椎脊髄損傷
K8 脊髄腫瘍
K9 脊椎腫瘍
K10 脊髄血管障害
K11 胸椎後縦靱帯骨化症・黄色靱帯骨化症
K12 胸椎椎間板ヘルニア
K13 腰椎椎間板ヘルニア
K14 腰部脊柱管狭窄症
K15 腰椎分離すべり症
K16 腰椎変性すべり症
K17 透析脊椎症
K18 化膿性脊椎炎
K19 結核性脊椎炎
K20 脊椎関節炎
K21 先天性
K22 腰椎変性側弯
K23 骨粗鬆症
K24 脊椎椎体骨折,これによる遅発性麻痺
K25 脊髄空洞症
K26 嚢腫性病変
K27 脊髄係留症候群
K28 先天奇形
K29 脊髄ヘルニア
K30 非腫瘍性疾患
一般社団法人日本脊椎脊髄病学会 理事長 松山幸弘
日本脊椎脊髄病学会(JSSR)および日本脊髄外科学会(NSJ)の活動に日頃から多大なご協力をいただき,深く感謝いたしております.
一般社団法人日本専門医機構が組織され,2016 年7 月から新体制が稼働しました.医学部を卒業し,医師国家試験に合格した専攻医は初期研修を開始し,新規研修システムのもとで基盤およびsubspecialty 領域の後期研修を受けることになります.後期は研修で領域によって3〜4 年間の研修プログラムに沿った専門的な研修を受け,資格審査と試験に合格し,各領域学会と機構によって審議され,認定証が交付される予定です.この脊椎脊髄外科専門医制度は,2010 年に整形外科と脳神経外科の両領域から専門医制度委員会が立ち上げられ,専門医制度の検討,認定と更新,研修プログラムの作成,研修施設の内容と審査などが検討されてまいりました.2012 年9 月には基盤領域の日本整形外科学会と日本脳神経外科学会からsubspecialty 領域の専門医である承認を受け,現機構の前身である日本専門医制評価・認定機構から2013 年7 月1 日に専門医制度として認定を受けていますが,現在の日本専門医機構の認定審査中の段階です.受験生の皆様には多大なご迷惑をおかけしております.機構に認定され次第,JSSR,NSJ の学会ホームページにて報告させていただく予定です.
日本専門医機構に認定された場合には,「整形外科専門医+脊椎脊髄外科専門医」として標榜,広告でき,また専攻医の指導医として必要な資格になります.ぜひ受験資格のある先生には試験をお受けいただくようお願い申し上げます.
第16 回目の試験以降は,出題される問題は本書『脊椎脊髄外科専門医試験問題集(改訂第2 版)』を用いた試験となりますので,ぜひ本書を購入して今までの知識を整理していただけると幸いです.現在まで第1〜13 回の専門医試験が行われ,1,796 名の方が合格されました.また第14〜15 回の受験者は117 名で,JSSR 指導医の中で専門医試験を受験されていない方は320 名です.指導医は学会認定の資格であり,非常に厳しい審査規定がございます.また指導医資格は専門医資格よりも審査規定は厳しく,本来専門医の上位に位置する学会認定資格ですが,機構認定専門医資格を取得するためには専門医試験を受ける必要がございます.特に大学や基幹研修病院に在籍しておられる先生には,ぜひ脊椎脊髄外科専門医の取得をお願い申し上げます.
本書第2 版は,JSSR 専門医制度委員会担当理事の波呂浩孝先生,委員長の中村雅也先生,NSJ 専門医試験問題作成部会副委員長の高見俊宏先生と理事長の飛騨一利先生を中心に作成していただきました.初版の問題集をもとに,基礎知識を問う問題,そして最新知見を盛り込んだ素晴らしい問題集となっております.ぜひ購入され,専門医試験の受験をご検討いただきますようお願い申し上げます.
一般社団法人日本脊髄外科学会 理事長 飛騨一利
2017 年に出版された本書初版が好評な売上実績をあげ,このたび改訂作業を経て第2版が出版されることになりました.心よりお喜び申し上げます.
脊椎脊髄外科専門医制度は従来の学会主導型の技術認定制度ではなく,一般の国民からみて診断・治療を選ぶうえでわかりやすい脊椎脊髄外科領域のsubspecialty 専門医制度です.脊椎脊髄外科専門医制度の経緯としては,2008 年に発足した日本専門医制評価・認定機構が新しい専門医制度の基本設計を発表したのが始まりです.2010 年に同機構が基本領域18 学会とsubspecialty 領域17 学会の専門医制度を認定し,基本領域の他にsubspecialty専門医資格を有してよいこととなりました.脊椎脊髄外科専門医制度は異なる基本領域間のsubspecialty 専門医制度ですが,認定基準は共通としながらも,それぞれの特性,機能を加味して分化したものとしてよいということでした.2011 年12 月に脳神経外科・整形外科合同作業部会が設置され,双方共通の専門医制度を目指すことが開始されました.以来,教育カリキュラムの決定,教育指導医,教育訓練施設,試験問題集の作成を行い,2013 年7 月に同機構から日本脊髄外科学会(NSJ)および日本脊椎脊髄病学会(JSSR)に脊椎脊髄外科専門医制度の認定が認められるに至っています.2014 年に現在の日本専門医機構に法人が改組して制度移行しましたが,脳神経外科・整形外科合同作業部会の取り組みは継続され,これまでに累計13 回の脊椎脊髄外科専門医試験を行っております.現在まで約1,800名が脊椎脊髄外科専門医試験に合格しており,2022 年にも第14〜16 回の試験が行われる予定です.この制度は国民目線からみて安全・安心な治療を提供するsubspecialty 専門医制度であると自負しております.
整形外科の先生方との交流で思うことは,脳神経外科と整形外科は同じ脊椎脊髄疾患を治療しているとはいっても,それぞれに得手・不得手があり,お互いに補完し合うべきだということです.日本各地に脳神経外科医と整形外科医とが一緒に働く脊椎脊髄センターがあることはその表れと思います.本書は,自分たちの苦手な分野を学ぶ機会になると同時に,貴重な再教育の役割を果たすことと思います.試験問題集の作成・改訂作業において,整形外科・脳神経外科双方の指導医がそれぞれの得意分野を中心に問題を提出し,試験問題作成委員会の先生方が適切な問題を選定し,解説内容のブラッシュアップ,さらには引用文献の更新などを行いました.本書が専門医のさらなるレベルアップに貢献することを心より祈りつつ,今後も多くの若い先生方の脊椎脊髄外科領域への新たな参入を願う次第です.