作業療法学概論テキスト [電子版付]
監修 | : 東登志夫 |
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編集 | : 東登志夫 |
ISBN | : 978-4-524-23271-0 |
発行年月 | : 2023年10月 |
判型 | : B5 |
ページ数 | : 288 |
在庫
定価4,730円(本体4,300円 + 税)
正誤表
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2024年07月08日
第1刷
- 商品説明
- 主要目次
- 序文
初学者が作業療法・作業療法士の全体像を理解できるよう平易かつ簡潔に解説した教科書.作業療法の成り立ちや役割,対象領域や各種制度,支援方法など,基本となる考え方から実践的な内容まで,学生に必要な知識を幅広く提供する.「作業療法とはなにか」を理解しながら学べるよう,豊富なイラストと具体例を用いながら丁寧に解説した.
第T部 作業と作業療法
1 作業療法を学ぶ前に
1 人間性の尊重,回復
2 障害,生活とは
3 リハビリテーションの定義と理念
4 ICFとは
2 「作業」とは
1 作業療法における作業とは
2 作業の視点
3「作業療法」とは
1 作業療法とは
2 国内における作業療法の定義
3 世界の作業療法の定義の変遷
4 日本作業療法士協会の新定義からみる今後の作業療法
4 作業療法の歴史
1 リハビリテーションの歴史
2 海外における作業療法の歴史
3 国内における作業療法の歴史
5 世界の作業療法 高橋香代子
1 日本と諸外国における作業療法の現状
2 諸外国の作業療法の教育課程
3 世界作業療法士連盟(WFOT)
4 世界の作業療法の課題
第U部 作業療法の枠組み
6 作業療法の対象と領域
1 作業療法の対象
2 作業療法の専門領域
3 作業療法士の勤務場所
4 作業療法士の業務形態
7 作業療法の実践課程
1 作業療法のプロセス
2 作業療法評価
3 臨床推論(クリニカルリーズニング)
4 問題点の抽出
5 目標設定
6 作業療法支援の実際
7 再評価・フォローアップ
8 作業療法の理論と技術
1 作業療法理論とプロセスモデル
2 海外における作業療法の理論・プロセスモデル
3 国内における作業療法の理論・プロセスモデル
9 作業療法の研究,エビデンス
1 エビデンスとは
2 エビデンスレベルとは
3 根拠に基づくリハビリテーション
4 根拠に基づく作業療法の実践
10 作業療法の教育
1 養成教育制度の歴史
2 理学療法士作業療法士学校養成施設指定規則および指導ガイドライン
3 作業療法士教育カリキュラム
4 卒前・卒後の一貫した教育体制
5 多職種連携教育
11 関連法規と職能団体
1 各種関連法規(個人情報保護法なども含む)
2 日本作業療法士協会(JAOT)
3 世界作業療法士連盟(WFOT)
4 職業倫理,資質・適性
第V部 作業療法の実際
12 身体障害領域の作業療法
1 身体障害領域の対象疾患・障害
2 身体障害領域の支援方法ン
3 ライフステージ,病期,生活場所
4 身体障害領域のリレーションシップ(連携)
5 これからの作業療法
13 精神障害領域の作業療法
1 精神障害領域の対象疾患・障害
2 精神障害領域の支援方法
3 ライフステージ,病期,作業療法の実践場所
4 精神障害領域のリレーションシップ(連携)
5 これからの作業療法
14 発達系障害領域の作業療法
1 発達系障害領域の対象疾患・障害
2 発達系障害領域の介入・支援方法
3 ライフステージ,病期,作業療法の実践場所
4 発達系障害領域のリレーションシップ(連携)
5 これからの作業療法
15 老年期障害領域の作業療法
1 老年期障害領域の対象疾患・障害
2 老年期障害領域の支援方法
3 ライフステージ,病期,作業療法の実践場所
4 老年期障害領域のリレーションシップ(連携)
5 これからの作業療法
参考文献
索 引
本書は,新たに刊行される「シンプル作業療法学シリーズ」の第1巻目となる『作業療法学概論テキ
スト』である.また,同時にこれから随時発刊されていく本シリーズ各巻の基礎となるものでもある.
「シリーズ監修のことば」でも述べたように,わが国の作業療法を取り巻く情勢は,関連する法・制度
の改正,医学の進歩,有資格者の急増などにより,私が作業療法士となった30 数年前と比較できない程
変化している.そこで本書では,作業療法のこれまでの歴史を十分に踏まえたうえで,作業療法の臨床
現場の実情に即した全体像を網羅できるように最大限に配慮した.
各養成校において1 年次に開講される「作業療法学概論」は,作業療法の全体像について解説する入
門科目である.したがって,これから作業療法について学ぶ学生のモチベーションを高めるためにも極
めて重要な科目といえる.そのため,本書を編集するにあたっては,現在の作業療法の教育・研究を第
一線でリードしている養成校の先生方にお願いし,学生に作業療法の魅力を最大限に伝えられるよう執
筆いただいた.
本書の目次構成は,多くの養成校において「作業療法学概論」の授業が15 コマ授業で構成されている
ことから,1 章1 コマで授業が構成できるように15 章構成とした.内容は,3 部構成とし,第T部では
「作業と作業療法」として,作業や作業療法の定義や歴史について,第U部では「作業療法の枠組み」と
して,作業療法の実践過程,理論,エビデンス,教育,関連法規などについて解説した.また,第V部
では「作業療法の実際」として,作業療法の専門領域を障害とライフステージの観点から,身体障害領
域,精神障害領域,発達系障害領域,老年期障害領域の4 領域に分類し,それぞれの領域の概要につい
て解説した.
さらに,本書を使う学生のほとんどが直前まで高校生であったことに鑑み,執筆にあたっては初学者
向けに特に平易な表現を用いることに留意し,通読しやすく理解が深まりやすい内容に心掛けた.
その結果として,本書は現状の作業療法の全体像を十分に網羅したものになっていると同時に,非常
に読みやすくわかりやすい内容になっていると自負している.
最後に,本書で作業療法を初めて学んだ学生の皆さんが,これからの学生生活の中で作業療法につい
てよりいっそう学びたいと思うきっかけになってくれることを期待している.
令和5 年10 月 東 登志夫
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