健康・栄養科学シリーズ
応用栄養学改訂第7版
監修 | : 国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所 |
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編集 | : 渡邊令子/伊藤節子/瀧本秀美 |
ISBN | : 978-4-524-22904-8 |
発行年月 | : 2020年11月 |
判型 | : B5 |
ページ数 | : 368 |
在庫
定価3,520円(本体3,200円 + 税)
サポート情報
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2023年04月04日
第1刷
正誤表
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2023年04月04日
第2刷
- 商品説明
- 主要目次
- 序文
各ライフステージにおける生理的機能や栄養状態の特徴、スポーツ、特殊環境それぞれに応じた栄養ケア・マネジメント、ならびにその基礎となる食事摂取基準の考え方・科学的根拠を総合的にわかりやすく解説したテキスト。豊富な図表やコラム、脇組の基本用語解説、国家試験頻出キーワードなどの工夫により学習しやすい構成になっている。「管理栄養士国家試験出題基準(2019年改定)」、「日本人の食事摂取基準(2020年版)」に対応。
第1章 栄養ケア・マネジメント
A 栄養ケア・マネジメントの概念
B 栄養アセスメント
C 栄養ケア計画の実施,モニタリング
D 栄養ケアの評価,フィードバック
第2章 食事摂取基準の基礎的理解
A 食事摂取基準の意義
B 食事摂取基準の基礎的理解
C 食事摂取基準活用の基礎理論
D エネルギー・栄養素別必要量
第3章 成長・発達,加齢/ライフサイクル
A 概念
B ライフサイクルチェーンの栄養とDOHaD
C 胎生期と出生後の成長・発達
D 加齢,老化とエンド・オブ・ライフ
E ライフステージにおける食生活の状況と健康・栄養の課題
第4章 妊娠期,授乳期
妊娠期
A 妊娠
B 産褥
C 栄養アセスメントと栄養ケア
D 栄養と病態・疾患
E 栄養ケアのあり方
授乳期
A 授乳女性の生理的特徴
B 栄養アセスメント
C 授乳期の栄養と病態・疾患
D 栄養ケアのあり方
第5章 新生児期,乳児期
A 新生児,乳児の生理的特徴
B 栄養アセスメントと栄養ケア
C 授乳期の栄養補給法
D 乳児期の食事摂取基準
第6章 幼児期
A 幼児の成長
B 幼児の発達
C 栄養状態の変化
D 栄養アセスメント
E 栄養と病態・疾患・生活習慣
F 栄養ケアのあり方
第7章 学童期,思春期
A 学童期,思春期の生理的特徴
B 成長期の栄養アセスメントと栄養ケア
C 学童期,思春期の食事摂取基準と学校給食
第8章 成人期
A 成人期の身体的および社会的特性
B 成人期の食事摂取基準の特徴
C 栄養と疾患,病態
D 栄養アセスメント
E 栄養およびその他の生活習慣のケアのあり方
第9章 高齢期
A 高齢期の特徴
B 高齢者の生理的特徴
C 高齢者の精神的変化
D 高齢期の栄養アセスメント
E 高齢者の疾患と栄養ケア
F 身体的特徴に配慮した栄養ケア
G 介護予防・合併症予防のための栄養ケア
第10章 運動・スポーツと栄養
A 運動時の生理的特徴とエネルギー代謝
B 運動と栄養ケア
第11章 環境と栄養
A 環境変化に対する生体の応答とホメオスタシス
B ストレス応答と栄養
C 特殊環境と栄養
参考資料
参考図書
練習問題回答
索引
改訂第7版の序
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が瞬く間に地球規模の脅威となって、私たちの日常生活は激変し、意識改革を余儀なくされています。国外への移動、医療、経済、教育、文化など、あらゆる分野への影響は想像をはるかに超えた状況で、コロナ禍での現代社会のさまざまな問題点が浮き彫りになりました。栄養学的にも、全国一斉休校による児童生徒の給食休止に伴う健康への影響をはじめ、不適切な食生活や活動量の低下による肥満や生活習慣病のリスクの増加、ストレスによる健康障害など、多様な課題が生じています。さらに食事提供や会食のあり方なども含め、あらためて「食と栄養」について考える機会となっています。
さて、本年3月に前版(第6版)が刊行されてからわずか半年ではありますが、このたび改訂第7版の刊行に至りました。その理由は、前版では本書の内容に大きく関わる「日本人の食事摂取基準(2020版)」の引用元を「(案)」で対応せざるを得なかったためです。改訂第7版では、特に2020年1月21日に公表された「日本人の食事摂取基準(2020版)」に基づき、全体にわたって内容を精査しました。
改訂第7版の編集方針は前版に準じ、2019年3月に発表された管理栄養士国家試験出題基準(ガイドライン)の内容を網羅し、管理栄養士養成課程教育の教科書としての位置づけを強く意識しました。本シリーズのリニューアル方針に従った新しい紙面デザインと、(1)各章の学習目標を示し、(2)各項目に結論記述型の小見出しをつけて読みやすい文章を心がけ、(3)欄外に重要語を示すなど、内容の理解が深まるような工夫は前版を踏襲しました。また、本書の内容に関連する新知見や諸種のガイドラインおよび統計データ等も最新版とし、管理栄養士養成課程教育に相応しい信頼に足る教科書になったと確信しております。
「応用栄養学」の内容は管理栄養士の実践活動の根幹をなすものですから、本書が管理栄養士・栄養士を目指す学生の教科書としてだけでなく、さまざまな対象者に向き合い第一線で活躍されている管理栄養士・栄養士の座右の書としても活用いただけることを願っております。そして、今後も新しい潮流を見据えて本書を改訂していくために、皆様から忌憚のないご意見やご指摘をいただけたら幸いです。
最後に、前版から引き続いて改訂作業にご尽力をいただきました執筆者の先生方、そして本書の刊行にあたってご協力をいただきました南江堂出版部に深謝申し上げます。
2020年9月
編集者を代表して
渡邊令子