シンプル理学療法学・作業療法学シリーズ
生活環境学テキスト改訂第2版
監修 | : 細田多穂 |
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編集 | : 村田伸/岡本加奈子/北島栄二 |
ISBN | : 978-4-524-22702-0 |
発行年月 | : 2020年11月 |
判型 | : B5 |
ページ数 | : 216 |
在庫
定価4,290円(本体3,900円 + 税)
サポート情報
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2020年10月30日
2005(平成17)年,2008(平成20)年の改正のポイント
正誤表
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2023年04月27日
第1刷
- 商品説明
- 主要目次
- 序文
理学療法士・作業療法士養成課程の学生に必要な「生活環境整備」の知識をコンパクトにまとめた教科書。高齢者や障害者のための住環境整備を中心に、現在の住宅事情から住宅改修の方法、福祉政策を解説。医学的視点で生活機能障害を分析し、他職種と連携しながら生活環境整備を行うことを目指した内容構成が特徴。今改訂では「まちづくり」の章を新設し、さらに広い視点で学習できる構成とした。
1章 生活環境学の考え方
A 理学療法・作業療法における生活環境学の概念
B 障害のとらえ方
C リハビリテーションと生活支援
D 生活環境整備における理学療法士・作業療法士の役割
2章 日本における生活環境の特徴と課題
A 高齢者・障害者を取り巻く生活状況
B 日本式住宅(木造住宅)の特徴と問題点
3章 生活環境整備に関する法的制度
A 生活環境整備に関連する諸制度
B 介護保険制度の概要
C 介護保険制度における生活環境整備
D 障害者福祉施策の概要
4章 生活環境整備の進め方
A 生活環境整備のプロセス
B 生活環境整備のための評価の視点
C 生活環境整備の実践における留意点
D 生活環境整備に関連する職種
5章 生活環境整備の基本(1)[段差・スペース・床材]
A 段差の解消
B スペースの配慮
C 床材
6章 生活環境整備の基本(2)[手すり・建具]
A 手すりの取り付け
B 建具への配慮
7章 玄関・アプローチの環境整備
A 玄関の整備
B アプローチの整備
C 福祉用具の活用
8章 廊下・階段の環境整備
A 廊下の整備
B 階段の整備
C 福祉用具の活用
9章 トイレの環境整備
A トイレの整備
B その他の整備機器
C 福祉用具の活用
10章 浴室・脱衣室の環境整備
A 浴室の整備
B 脱衣室の整備
C 福祉用具の活用
11章 台所・食堂の環境整備
A 台所の環境整備
B 食堂の環境整備
C 福祉用具の活用
12章 居間・寝室の環境整備
A 居間・寝室への配慮
B その他の設備機器への配慮
C 福祉用具の活
13章 疾患別環境整備
A 脳血管障害
B パーキンソン病
C 脊髄損傷
D 関節リウマチ
E 変形性関節症
14章 基本的な建築図面の読み方・書き方
A 建築図面のルール
B 建築図面の読み方
C 建築図面の書き方
D 理学療法士・作業療法士が建築図面を見る意義
E 住宅改修において理学療法士・作業療法士に期待されること
15章 まちづくり
A 都市・交通とリハビリテーション医療
B 都市と交通
C 道路
D 外出行動と徒歩交通
E 様々な公共交通機関
F 実習
参考文献
解答
索引
改訂第2版の序
本書「生活環境学テキスト」は、シンプル理学療法学・作業療法学シリーズの1冊として、2016年に刊行されて以来、多くの養成校で教科書として採用して頂いている。このことにまずは感謝申し上げたい。初版の刊行から4年半が経ち、採用して頂いた先生方を対象にアンケート調査などを行い、さまざまな貴重な意見を頂き、そのご意見を反映させた改訂第2版を出版することとなった。
改訂第2版においても初版と同様に、建築関係の専門家と共通の言語で対象者の生活環境整備を検討できるような内容を盛り込み、理学療法士・作業療法士養成課程の学生にとって必要な“生活環境整備”の知識をコンパクトにまとめて解説している。さらに、理学療法士・作業療法士の国家試験はもちろん、本書で学習することにより福祉住環境コーディネーターなどの検定試験にも対応できるよう工夫している。今回は、下記の基本方針を定めて改訂作業を行った。
1。半期15回の講義回数に合わせて15章で構成する。
2。基本的な生活環境学の知識を丁寧に解説し、学生が学ぶべき事項を網羅的かつコンパクトにまとめる。
3。法制度の改正や学問領域の進展にともなう加筆修正を行う。
4。要点がまとまっている点で好評を得ているため、ページ数の維持を徹底する。
5。第13章および第14章を統合し、第15章として「まちづくり」の章を新設する。6。本文中または側注に参照頁(図)を記載するなど章同士のつながりを意識し、より使いやすい教科書を目指す。
以上のように今回の改訂では、生活環境学の基本的な事項を理解しやすいように内容を見直すとともに、生活環境整備に関する知識の幅が広がるような構成とした。本書が多くの先生方や学生諸氏に活用され、地域で生活する高齢者や障害者の生活支援につなげるために、今後も採用して頂いている皆さまからの忌憚のないご意見を頂けると幸いである。
最後に、本書の編集と出版にご尽力頂いた南江堂の皆さまに感謝の意を表したい。
2020年9月
村田伸
岡本加奈子
北島栄二