かげさんの イラストで学ぶ 心電図と不整脈めも
著 | : かげ |
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監修 | : 長根大樹 |
ISBN | : 978-4-524-22644-3 |
発行年月 | : 2021年2月 |
判型 | : A5 |
ページ数 | : 96 |
在庫
定価1,980円(本体1,800円 + 税)
- 商品説明
- 主要目次
- 序文
SNSで大人気!現役看護師のかげさんが心電図と不整脈でおさえておきたい「大事なポイント」だけをまとめ、イラストでわかりやすく解説。異常な心電図のとき心臓がどうなっているのか、Aくん(心房)とVくん(心室)の世界を通じて見えてくる。「何から勉強したらいいのかわからない」「心電図は苦手」と悩むすべての医療者に向けた最高にユルい心電図の入門書。これを読めば、大事な異常に気づけるようになれる!
第1章 心電図のきほん
01 心電図ってなに?
02 P波とQRS波、T波
03 大事な貼り方
04 モニターとしての心電図
05 英語の頭文字
06 難しい名前なぞの略語
07 覚えるべき不整脈
第2章 不整脈めも
00 正常な心電図
01 心室細動(VF)
02 無脈性心室頻拍(pulseless VT)
03 無脈性電気活動(PEA)
04 3度房室ブロック(完全房室ブロック)
05 心室頻拍(VT)
06 洞不全症候群(SSS)
07 2度房室ブロック(モビッツII型)
08 2度房室ブロック(ウェンケバッハ型)
09 心房細動(Af、af)
10 心房粗動(AF、AFL)
11 心室性期外収縮(PVC)、心房性期外収縮(PAC)
付録1 ペースメーカーを知ろう!
付録2 心電図の判読とケア
さくいん
はじめに
はじめまして。看護師のかげです。
私が看護師になって最初に配属されたのは心臓血管外科の病棟でした。そのあと消化器センター、血液内科、救命救急センターなどさまざまな診療科を経験しましたが、心電図はどの診療科でも当たり前のように必要な検査でした。
にもかかわらず、実際に働き始めると、国家試験のときに心電図の勉強はしたのに、働いた場所も循環器の病棟でどの患者さんもモニター心電図を装着しているのに、心電図の患者さんの受け持ちをするのが緊張して怖くなった時期がありました。
「自分が知らない波形が出たらどうしよう。」
「ちゃんと心電図が読めなくて患者さんに何かあったらどうしよう。」
「勉強が足りないけどどうしたらいいかわからない。」
「仕事が憂鬱……。」
とそんなことばかり考えて悩んでいました。
当時の私は先の見えないトンネルの中で悩みながら、先輩に心配な想いを相談したり、さまざまな勉強方法を積み重ねていました。これを繰り返すうちに少しずつ心電図が理解できるようになり、いつの間にか昔の自分と同じように「心電図を読む自信がない」という後輩に指導していく立場になっていました。
つまり、この本は「心電図が苦手だった人」が書いた本です。この本を通して、心電図が読めないと悩む自分がどのように学んでいったか、苦手意識を克服するためのエッセンスを伝えていきたいと思います。
ところで、心電図とはどのような検査でしょうか。
「心電図の検査は非侵襲的であり、また疾病の診断にも役立つ臨床的意義の高い検査である」
こんなことを言われて「よし!腰を据えて心電図の勉強をしっかりするぞ!」と思った方、すごいです。自分を褒めてください。「そもそも、心電図がわからないからこれを読んでるんだよ!」という声も聞こえてきそうです。まだ怒らないでね。
この本では大事なところだけを書いています。「どんな心電図を見つけたら、何を考えどのように相談すればいいか」という点に絞っています。
それだけ?と思われるかもしれません。でも実はこれが一番大事です。モニターするということのポイントは「異常に気づく」ということ。
「この病気はこんなことが起こる病気です!」なんて難しいことを今は忘れて、「これやばそうじゃない?」「これはまあいいんじゃない」くらいの感覚で見ていきましょう。
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