脳性麻痺と機能訓練改訂第2版
運動障害の本質と訓練の実際
著 | : 松尾隆 |
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ISBN | : 978-4-524-22447-0 |
発行年月 | : 2002年10月 |
判型 | : B5 |
ページ数 | : 172 |
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定価4,070円(本体3,700円 + 税)
- 商品説明
- 主要目次
長年脳性麻痺治療に取り組んできた著者の豊富な知見をもとに、運動学・機能解剖学・運動発達学の立場から機能の獲得と訓練を考え、その実際について図表を多用してわかりやすく解説。とくに「自発運動誘発訓練」については、もっとも力点を置いて詳述。今改訂では、患者にあわせたより合理的かつ科学的な訓練のあり方や方向性を提示し、PT・OTの訓練への関与をより明確にした。
第1章 概論
1.求められる機能訓練とは
1 自発運動を中心とするダイナミックな訓練であること
2 愛護的訓練の重要性
3 訓練の本質を簡潔に要約する必要性
4 再現性が高い訓練であること
5 年長児では整形外科との補完の中で
2.脳性麻痺の病像
3.筋の痙縮(緊張)とは
1 一般的常識
2 実態は
4.運動障害の本質
1 人の運動機能
2 脳性麻痺における運動機能の破壊
5.脳性麻痺筋緊張の特性
1 痙縮と反射との関係
2 神経学的なとらえ方
3 運動学的なとらえ方
6.麻痺(抗重力障害)
7.推進機能障害
1 人が内蔵する推進機能
2 脳性麻痺の推進機能障害
3 交叉推進機能の活性化
第2章 機能訓練概論
1.各種訓練法の特徴
1 ルード(Rood)理論
2 ドーマン(Doman)法
3 ボイタ(Vojta)法
4 ボバース(Bobath)アプローチ
5 上田法
2.訓練の基本的考え方
1 緊張の抑制と随意性・抗重力性の賦活
2 抵抗は加えない(抵抗を排除し動きやすく)
3 発達に即した訓練を
4 割り坐位の採用(割り坐を訓練の中心に)
5 3つの自発的坐位獲得訓練
6 交叉推進機能の活性化
7 ストレッチ訓練の活用
8 感覚刺激としての触覚と平衡感覚
9 脳の可塑性は合理的訓練の中で
第3章 理学療法の実際
1.理学療法とは
2.ストレッチ訓練
1 体内の痙性筋
2 ストレッチ手技の実際
3 ストレッチ訓練の原則
3.自発運動誘発訓練
1 ダイナミック訓練の中心
2 正常発達児と脳性麻痺児の運動発達の差
3 脳性麻痺児特有の運動発達とその評価
4.ダイナミック訓練の実際
1 寝返り機能訓練
2 腹這い機能訓練
3 自立坐位獲得機能訓練
4 四つ這い機能訓練
5 立位・歩行機能訓練
5.抗重力肢位訓練
1 側臥位保持訓練
2 腹臥位保持訓練
3 四つ這い肢位訓練
4 坐位訓練
5 立位訓練
第4章 作業療法の実際
1.作業療法とは
2.脳性麻痺の作業療法での要約的課題
3.坐位
1 重度児の椅子
2 自分で漕げる車椅子
3 車椅子乗り降りの自立
4.リーチ訓練と巧緻機能訓練
1 リーチ機能とは
2 リーチ機能障害の特徴
3 リーチ機能の賦活
4 上肢巧緻機能
5.ADL訓練
1 食事訓練
2 衣服着脱訓練
3 トイレット訓練
4 車椅子の自立をはかる
第5章 運動機能の活性化と整形外科
1 寝返り機能の活性化
2 腹這い機能の活性化
3 坐位獲得機能の活性化
4 四つ這い機能の活性化
5 立位・歩行機能の活性化
第6章 機能訓練―科学に基づく医学―
(再録)脳性麻痺の機能訓練―基本運動訓練の実際と整形外科手術の位置づけ―