皮膚疾患最新の治療2025-2026
編集 | : 高橋健造/佐伯秀久 |
---|---|
ISBN | : 978-4-524-21147-0 |
発行年月 | : 2024年11月 |
判型 | : B5判 |
ページ数 | : 320 |
在庫
定価9,240円(本体8,400円 + 税)
- 商品説明
- 主要目次
- 序文
2年毎の改訂で,皮膚疾患の基本的治療方針,処方の実際から生活指導までを具体的に記し,最新の知見,治療にかかわるトピックスをわかりやすく解説する.本版では掲載項目を見直し,より見やすくわかりやすく整理した.新規項目として,おむつ皮膚炎・乳児皮膚炎や毛巣洞,Celsus禿瘡などを追加.巻頭トピックスでは「「原発性局所多汗症診療ガイドライン2023年改訂版」の検証」など計7項目をフルカラーで取り上げ検証した.
巻頭トピックス
1 「原発性局所多汗症診療ガイドライン2023年改訂版」の検証
2 「血管腫・脈管奇形・血管奇形・リンパ管奇形・リンパ管腫症診療ガイドライン2022(第3版)」の検証
3 「尋常性痤瘡・酒皶治療ガイドライン2023」の検証
4 「掌蹠膿疱症診療の手引き2022」の検証
5 「壊疽性膿皮症診療の手引き2022」の検証
6 「乳房外パジェット病診療ガイドライン2021」の検証
7 「化膿性汗腺炎診療の手引き2020」の検証
T 湿疹,皮膚炎
1.アトピー性皮膚炎
2.乳児皮膚炎,おむつ皮膚炎
3.接触皮膚炎
4.全身性接触皮膚炎,接触皮膚炎症候群
5.貨幣状湿疹,自家感作性皮膚炎
6.手湿疹,異汗性湿疹,汗疱
7.乾皮症,皮脂欠乏症
8.脂漏性皮膚炎
9.多型慢性痒疹(原因不明の慢性湿疹)
U 蕁麻疹,痒疹類
1.蕁麻疹
2.食物依存性運動誘発アナフィラキシー(FDEIA)
3.血管性浮腫
4.痒疹
5.色素性痒疹
6.妊娠性痒疹,妊娠時の痒疹性蕁麻疹様丘疹(PUPPP)
7.口腔アレルギー症候群(花粉-食物アレルギー症候群)
V 皮膚瘙痒症
1.皮膚瘙痒症
W 紅皮症
1.紅皮症
2.多形滲出性紅斑(多形紅斑)
3.環状紅斑
4.結節性紅斑,Bazin硬結性紅斑
5.Sweet症候群
6.持久性隆起性紅斑
X 紫斑,血管炎
1.紫斑
2.Raynaud現象
3.網状皮斑
4.老人性紫斑,ステロイド紫斑
5.コレステロール塞栓症
6.リベド様血管症
7.慢性色素性紫斑
8.血栓性静脈炎
9.小型血管炎(IgA血管炎,IgM/IgG免疫複合体性血管炎,皮膚白血球破砕性血管炎)
10.蕁麻疹様血管炎 地域医療機能推進機構中京病院
11.クリオグロブリン血症性血管炎
12.ANCA関連血管炎(好酸球性多発血管炎性肉芽腫症,顕微鏡的多発血管炎,多発血管炎性肉芽腫症)
13.中型血管炎(結節性多発動脈炎,皮膚動脈炎)
14.静脈瘤性症候群,うっ滞性皮膚炎,硬化性脂肪織炎
15.Buerger病,閉塞性動脈硬化症
16.血小板減少性紫斑病
17.後天性血友病A
Y 膠原病および類似疾患
1.全身性エリテマトーデス
2.皮膚(亜急性,慢性円板状,深在性)エリテマトーデス
3.全身性強皮症
4.限局性強皮症
5.硬化性萎縮性苔癬
6.皮膚筋炎
7.混合性結合組織病
8.オーバーラップ症候群
9.Sjögren症候群
10.成人Stil病
11.Behçet病
12.IgG4関連皮膚疾患
Z 薬疹
1.薬疹
2.固定薬疹
3.Stevens-Johnson症候群
4.中毒性表皮壊死症
5.薬剤性過敏症症候群
6.抗癌薬の皮膚障害,手足症候群,痤瘡様皮疹
[ 物理的・化学的皮膚障害
1.光接触皮膚炎,光線過敏型薬疹
2.日光蕁麻疹,慢性光線性皮膚炎
3.種痘様水疱症
4.色素性乾皮症
5.熱傷 伊勢崎市民病院
6.化学損傷(化学熱傷)
7.凍瘡
8.褥瘡
9.放射性皮膚炎(急性,慢性)
\ 肉芽腫,真皮の変性疾患
1.サルコイドーシス
2.環状肉芽腫,環状弾性線維性融解性巨細胞性肉芽腫
3.顔面播種状粟粒性狼瘡
4.リポイド類壊死症
5.穿孔性皮膚症
] 水疱症
1.天疱瘡
2.腫瘍随伴性天疱瘡
3.類天疱瘡,後天性表皮水疱症
4.Duhring疱疹状皮膚炎,線状IgA水疱性皮膚症
5.先天性表皮水疱症
Ⅺ 膿疱症,膿皮症
1.掌蹠膿疱症
2.壊疽性膿皮症
3.化膿性汗腺炎
4.好酸球性膿疱性毛包炎
5.角層下膿疱症
6.毛巣洞
Ⅻ 炎症性角化症
1.尋常性乾癬
2.膿疱性乾癬,疱疹状膿痂疹
3.乾癬性関節炎
4.苔癬状粃糠疹[滴状類乾癬,急性痘瘡状苔癬状粃糠疹(PLEVA),Mucha-Habermann病]
5.局面状類乾癬
6.毛孔性紅色粃糠疹
7.扁平苔癬
8.Gibertばら色粃糠疹
]V 角化症
1.魚鱗癬
2.掌蹠角化症(遺伝性,非遺伝性)
3.毛孔性苔癬,顔面毛包性紅斑黒皮症
4.Darier病,Hailey-Hailey病
5.鶏眼(うおのめ),胼胝(たこ)
]W 代謝異常症
1.黄色腫
2.ムチン沈着症
3.ポルフィリン症
4.アミロイドーシス
5.痛風
6.弾性線維性仮性黄色腫
7.栄養欠乏性皮膚症[ペラグラ(ビタミンB3欠乏症),亜鉛欠乏症]
]X 感染症
A 細菌
1.伝染性膿痂疹
2.ブドウ球菌性熱傷様皮膚症候群(SSSS),トキシックショック症候群(TSS)
3.蜂窩織炎
4.丹毒
5.癤,癰
6.多発性汗腺膿瘍
7.爪囲炎,瘭疽
8.壊死性筋膜炎,ガス壊疽
9.皮膚結核
10.Hansen病
11.非結核性抗酸菌症
12.放線菌症,皮膚ノカルジア症 札幌医科大学 肥田 時征 193
13.紅色陰癬,黄菌毛
14.梅毒
B ウイルス
1.単純疱疹
2.水痘
3.帯状疱疹
4.疣贅,ヒト乳頭腫ウイルス(HPV)感染症
5.伝染性軟属腫
6.手足口病
7.伝染性紅斑(ヒトパルボウイルスB19感染症)
8.麻疹
9.風疹
10.伝染性単核球症
11.Gianotti病,Gianotti-Crosti症候群
12.HIV感染症,AIDS
C 真菌
1.足白癬,体部白癬
2.爪白癬(爪真菌症)
3.Celsus禿瘡
4.癜風,マラセチア毛包炎
5.皮膚・粘膜カンジダ症
6.スポロトリコーシス
7.黒色真菌感染症
D リケッチア,寄生虫
1.ツツガムシ病,日本紅斑熱
2.ライム病
3.疥癬
4.シラミ症,フェノトリン抵抗性アタマジラミ症
5.クリーピング病
6.虫刺症
7.皮膚寄生虫症妄想
]Y 腫瘍性疾患
A 上皮性腫瘍
1.有棘細胞癌
2.ケラトアカントーマ
3.基底細胞癌
4.乳房外Paget病
5.Bowen病
6.脂漏性角化症,老人性色素斑
7.日光角化症
8.白斑症(ロイコプラキー)
9.汗孔角化症
B 非上皮性腫瘍
1.悪性黒色腫
2.血管肉腫
3.Merkel細胞癌
C リンパ腫
1.皮膚T細胞リンパ腫
2.皮膚B細胞リンパ腫
3.成人T細胞白血病/リンパ腫
4.CD30陽性リンパ増殖異常症
5.NK細胞増殖症
6.偽リンパ腫
D その他
1.Langerhans細胞組織球症
2.色素性蕁麻疹
3.ケロイド,肥厚性瘢痕
4.粉瘤
]Z 色素異常,母斑症
1.肝斑
2.尋常性白斑
3.太田母斑
4.扁平母斑,カフェオレ斑
5.神経線維腫症1型(von Recklinghausen病)
6.結節性硬化症
7.母斑細胞母斑
8.血管腫,脈管奇形
][ 皮膚付属器疾患
1.痤瘡
2.集簇性痤瘡
3.汗疹
4.酒皶,酒皶様皮膚炎
5.円形脱毛症
6.壮年性脱毛症(男性型・女性型脱毛症)
7.トリコチロマニア
8.爪疾患
9.特発性後天性全身性無汗症
10.多汗症(原発性局所多汗症)
]\ 口唇および口腔疾患
1.口唇炎
2.口角炎
3.口内炎
索 引
序 文
『皮膚疾患最新の治療』は,2 年ごとに内容の見直しと執筆者の交代を行い,この度20巻目にあたる『皮膚疾患最新の治療2025-2026』を刊行することとなった.
最新かつ実践的な情報を発信するという編集コンセプトは,これまで同様,今回も堅持している.まず,本書の目次を一読すれば,日常診療で遭遇する機会の多い皮膚科疾患・皮膚病変を,疾患群ごとに章立て・項目立てし,コンパクトな分量のなかで扱っていることが理解いただけるものと思う.また,各論の記載では,治療を中心に置きつつ,「診断と検査」,「治療の一般方針」,「処方例」に加え,「生活指導」までを,統一的な記述スタイルで解説している.さらに,最新の知見・話題を「トピックス」として,また,エキスパートによる治療のコツ,知っておきたいワンポイントはそれぞれ「治療の奥の手」,「役に立つ豆知識」として,情報をコンパクトに凝縮し,数多く盛り込んでいる.こうしたコンセプトと編集スタイルが広く読者の支持を得て,本書を活用いただいているものと思う.今回は,最近の皮膚科領域での新薬の導入や疾患概念の変遷に合わせ,各論にいくつかの疾患項目を追加した.
本書の構成は疾患別が基本であるが,「巻頭トピックス」では毎回注目のテーマを取り上げている.今版では近年大きな進歩を遂げ,先生方の関心も高いテーマを中心に,「『原発性局所多汗症診療ガイドライン2023 年改訂版』の検証」,「『血管腫・脈管奇形・血管奇形・リンパ管奇形・リンパ管腫症診療ガイドライン2022(第3 版)』の検証」,「『尋常性痤瘡・酒皶治療ガイドライン2023』の検証」,「『掌蹠膿疱症診療の手引き2022』の検証」,「『壊疽性膿皮症診療の手引き2022』の検証」,「『乳房外パジェット病診療ガイドライン2021』の検証」,「『化膿性汗腺炎診療の手引き2020』の検証」を取り上げた.周辺領域も含めた最新のエビデンスを要覧できるものとなっており,疾患別の解説とは別のアプ
ローチで,有用な情報を記載している.
本書が皮膚科臨床医の先生方の座右の一冊としてお役に立てれば幸甚である.
2024 年10 月
編 者