腹腔鏡下大腸手術公式テキスト
監修 | : 日本内視鏡外科学会教育委員会 |
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編集 | : 長谷川傑 |
ISBN | : 978-4-524-20414-4 |
発行年月 | : 2023年11月 |
判型 | : B5判 |
ページ数 | : 148 |
在庫
定価7,920円(本体7,200円 + 税)
- 商品説明
- 主要目次
- 序文
日本内視鏡外科学会による公式テキスト.「大腸」領域の内視鏡技術認定に必要とされる,結腸〜直腸において模範的な手術手技と陥りやすい悪い例(ピットフォール)をコンパクトに解説.腹腔鏡下手術のみならずロボット支援下手術もカバーした充実の内容で,円滑かつ安全に大腸手術を完遂する力を身につけられる最適のテキストである.
T.右側〜横行結腸癌に対する腹腔鏡下手術
A.内側アプローチ:回結腸動静脈切離から右側結腸授動
B.中結腸動静脈周囲郭清
C.吻合操作(体内・体外)
C1.体腔外吻合
C2.体腔内吻合
U.S状結腸〜直腸S状部癌に対する腹腔鏡下手術
A.内側アプローチから下腸間膜動脈根部処理まで
B.上部直腸周囲剝離と間膜処理・吻合
C.脾弯曲授動
V.中下部直腸癌に対する腹腔鏡下手術
A.下部直腸周囲および肛門管周囲の剝離(ロボット手術を含む)
A1.経腹的アプローチ(ロボット支援手術)
A2.経肛門的アプローチ(腹腔鏡下手術)
B.Miles手術
C.ロボット支援側方リンパ節郭清
索引
このたび,『腹腔鏡下胃切除術公式テキスト』に続いて,大腸編として本書を皆様にお届けできるのを嬉しく思います.大腸の技術認定試験はすべての分野の中で最も応募者の多い試験ですが,その合格率はまだ30%前後と狭き門です.対象となるS-RS(S状結腸〜直腸S状部)の切除自体は比較的平易な術式ではありますが,認定試験では一つひとつのステップを適切に施行していくことが求められています.本書も『腹腔鏡下胃切除術公式テキスト』と同様のコンセプトで,何が良いかだけでなく,そこに至るためのコツや陥りやすいピットフォールなどにも留意して構成されています.技術認定と銘打っていますが,右側結腸から直腸まで大腸手術のエッセンスを広く取り入れて第一人者の先生方に執筆をお願いし,大腸外科を目指す人にとって参考になるものと確信しています.
また令和5年度の申請からロボット手術が技術認定審査の対象となります.今後は若手のときからロボット手術を執刀する機会も増えてくるものと思われ,ロボット手術で認定試験を目指している人もいると思います.アプローチは違えども腹腔鏡下手術もロボット手術も手術としてのコンセプトは一緒です.本書ではロボット手術についてもいち早くスポットを当てて,認定試験を意識して解説しています.本書が大腸外科を目指す先生方のバイブルとなることを期待して序文とさせていただきます.
令和5年9月
福岡大学医学部消化器外科 長谷川 傑