< AFIP腫瘍病理アトラス IVシリーズ12:皮膚メラニン細胞性腫瘍 >
Atlas of Tumor Pathology, 4th Series, Fascicle 12
- Melanocytic Tumors of the Skin
著者 | : D.E.Elder & G.F.Murphy |
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出版社 | : AFIP |
ISBN | : 978-1-933477-10-7 |
ページ数 | : 468pp.(1036illus.) |
出版年 | : 2010年 |
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- 商品説明
AFIP(Armed Forces Institutes of Pathology:米軍病理研究所)のデータベースを基に編集される好評IVシリーズの第12弾. 本書では悪性黒色腫を特集.
外科病理学におけるもっとも重要な課題の一つに良性と悪性の色素細胞性病変の鑑別が挙げられる.悪性黒色腫の誤診は致命的な結果になりうるが,まぎらわしい黒色腫を区別することは難しい.かといって過剰に悪性黒色腫と診断するのも不適切である.本書では,良性と悪性のメラニン細胞性病変の包括的な解説がなされている.
良性の病変と悪性黒色腫の判断は難しい.さらに異形成母斑などは,黒色腫の進行リスクのマーカーとしてその意義を持っている.
とくに近年分子レベルでの分類が出現したことにより,黒色腫は,単一の病気ではないこと,黒色腫の予後は,ほとんど危険のない病変から生命を脅かす悪性腫瘍にまで大きく変化しうることがこれまで以上に明らかになった.これらの病変の治療はそれぞれで大きく異なっており,顕微鏡による診断および予後の特徴により大部分が決定される.
本書ではメラノーマの顕微鏡的な病期判定の方法と,AJCC(American Joint Committee on Cancer)の最新の病期分類システムを含む予後予測が詳細に解説されている.しかし,さらに重要なのは, 本書がメラニン細胞性腫瘍を診断するための詳細なロードマップとなりうることだ.臨床画像による臨床的特徴の詳細な説明がなされ,その臨床的意義の点でしっかりと病変の考察がされている.また多くの病変は走査倍率から高倍率に至るまでの複数の顕微鏡画像に示されている.さらに細胞診だけでなく,病変の構造上の特徴が明確に説明され,病態生理,疫学,および分子の性質についても言及されている.
本書は診断医の日常診療における診断基準としても,学生や研修医の学習にも役立つ包括的なテキストである.
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