Key Questions in Congenital Cardiac Surgery

世界的ベストセラーとなった『Key Questions in Cardiac Surgery』に続く、待望のKey Questionsシリーズ最新刊！

本書は、先天性心臓外科医の治療に関するすべての主要なトピックを体系的に網羅し、米国心臓病学会、米国心臓協会、英国小児心臓病学会、欧州心臓病学会などによる最新の診療ガイドラインや、最新の文献に基づく情報が盛り込まれている。各章は、病因、病態生理、臨床的特徴、手術の適応、周術期管理、手術の選択肢、術後ケアなどを含むよう構成されており、起こりうる合併症についても考察し、現在の治療法とその結果を紹介している。この領域に関連する基礎科学のセクションと、多様な病態を示す多くの画像を含む先天性心臓検査のセクションを収載し、また各章には、さらに読み進めて知識を深めるための重要な参考文献を掲載している。

本書で紹介するデータや知見はエビデンスに基づくものであり、研修プログラムの段階を問わずすべての先天性心臓外科の研修医に関連し、研修医、医師、専門医が日々の業務を遂行するために必要な情報を提供する。先天性心疾患専門医や小児心臓集中治療室専門医も、外科手術のプロセスにおいては不可欠であるため、これらの患者の適応や外科的管理についても本書が有用である。また、患者の術前・術後を担当する看護師、理学療法士、その他医療に携わる職種にとっても、先天性心疾患手術の原理を詳細に理解する上で価値のある一冊となっている。

さらに、本書は世界中の胸部外科関連の専門医試験を受ける医師の復習用テキストとして理想的である。これらの試験は国によって形式が異なるが、本書は重要なトピックを簡潔ながら完全に網羅し、試験で問われるような先天性心臓外科の重要な問いの答えを示しているため、受験する国を問わず非常に有用なガイドとなっている。