Vasculature of the Brain & Cranial Base, 2nd ed.

神経血管解剖学において，脳血管の形状と分岐の複雑さは突出している．脳の脈管構造の多様性と複雑さを理解することは困難な挑戦ではあるが，脳血管性疾患を治療するうえで必要不可欠である．
本書は，4人の熟練した神経解剖学者により，神経外科学と神経血管に関する総合的な経験知識が多く記載され，詳細な解剖学図譜を交えて臨床応用について説明されている．著書らは症例や貴重な経験知識を基に，動脈瘤や脳卒中，頭蓋底に起因する疾患においてどのように解剖学的知識が臨床診断へ応用できるのかを解説している．

【本書の特徴】
・ウィリス動脈輪や大脳皮質の血管網，第二動脈などの多様な脈管構造を解説
・もっとも重要な血管の標準寸法を掲載
・多くの写真で正確な解剖体を説明
・Paul H. Dresselによって描かれた非常に美しいイラストを採用

本書は，豊富なイラストで包括的に解剖学を解説しており，神経外科医，神経放射線医，神経学者は持っておくべき一冊である．