Oxford Textbook of Clinical & Biochemical Disorders of

本書は，一般的な多因子遺伝疾患とまれな単一遺伝子疾患を包括的に網羅し，骨細胞生物学と骨疾患における新たな進歩を強調する，決定的な一冊である．
代謝性骨疾患の要因や臨床的側面，治療を含んだ全般的な説明により，複雑な分野である骨格の分子生物学に明瞭さを与える．トピックは骨生物学と研究，骨粗鬆症，骨軟化症とクル病，副甲状腺骨疾患，パジェット病，悪性骨腫瘍の作用が盛り込まれている．骨形成不全症，骨異形成症，大理石骨病と骨硬化症，マルファン症候群，エーラス・ダンロス症候群，繊維製骨異形成症，異所性石灰化といった，より新しい代謝性骨疾患も盛り込まれた．
この便利で図表も豊富な本書は，非常に広義である代謝性骨疾患の明瞭で権威ある説明を提供し，大学院生や臨床医にとって不可欠である．当該分野の大きな進歩に伴い，本書では全疾患の分子要因と個々の経験を考察し，包括的で講義的なリファレンスとなっている．
第2版では，急速に発展する当該分野を反映して100を超える新たなイラストの追加と章の改定を行い，一般の医師，リウマチ学者，内分泌学者，整形外科医といった代謝性骨疾患患者を診療する人々や，小児科医と遺伝学者にとって，不可欠なものとなるだろう．プリント版購入者はOxford Medicine Online上での1年のオンラインアクセスが可能となる．アクセスコードを有効化することで，オンライン上で全文の閲覧と注釈の書き込みが可能となり，参考文献からのリンクを用いて，一次研究論文の閲覧と図表のダウンロードも可能となる．Oxford Medicine Onlineはモバイルでも最適化され，いつでもどこでも必要な時に使用可能である．