Clinical Neuropsychology, 5th ed.

本書の特色

1979年の刊行以来，臨床神経心理学の分野を学ぶ学生に不可欠な情報源となっている信頼のテキスト，改訂第５版．主要な症候群のすべてに普遍的な説明がなされており，症状の評価手法やその治療に関する最新情報が盛り込まれている．
第５版では，さらに脳の機能不全や損傷に関連する神経行動学上の異常についてレビュー．また前版と同様に，疾患の兆候，診断に有用な評価法，そしてまたその基礎となる解剖学，生理学，病理学を含む，主要な神経行動学的障害の臨床所見に焦点を当てている．主な行動障害として失語，失書，失読，健忘，失行，怠慢，管理職における障害，認知症などが取り上げられており，これらの疾患の評価，診断，治療の進展についても説明がなされている．
著者らは，本書を通じて特定の症状および徴候を引き起こす認知のメカニズムを説明し，その治療と管理に関する新たな情報を提供しようと試みている（今版は，前版が発刊された2003年以降の新たな情報と研究を基に編集されている）．近年では“創造性”への関心が高まっており，また，脳の障害によって“創造性”は高められたり損なわれたりするため，本書では新章を設け“創造性”についても言及している．
神経学，心理学，認知神経科学，精神医学，および言語病理学など，さまざまな分野の臨床医，研究者，学生に役立つ1冊である．

Table of Contents
1: Introduction
2: Aphasic Syndromes
3: Phonology, Semantics, and Lexical Semantics
4: Syntactic Aspects of Language Disorders
5: Acquired Dyslexia
6: Agraphia
7: Disorders of Visual-Spatial Perception and Cognition
8: Acalculia and Disturbances of the Body Schema
9: Anosognosia
10: Apraxia
11: Agnosia
12: Neglect and Related Disorders
13: Callosal Syndromes
14: The Frontal Lobes
15: Emotional Disorders Associated With Neurological Diseases
16: Amnesic Disorders
17: Neuropsychology of Dementia
18: Creativity
Index